実家でのこと
昨日、福岡でのセッションがすべて終了し、明日の早朝に日本を発ちます。激動の日本滞在でした〜〜。毎日、いろんな方々にお会いし、感動をたくさん共有することができました。今回、日本でセッションを行うことができて本当によかったです。そして、実家でもいろんな変化がありました。久々に見る父は、すっかりやせて骨ばかりになっていていました。4年前の脳梗塞から、医者からは絶対に助からないと言われながらも奇跡的に生還した父でしたが、1年ぐらい前にパーキンソン病を発症してしまいまともに歩けなくなって、全身、薬の副作用で、皮膚がドス黒くなり足のリンパも腫れ上がっていました。私に会った途端、ぼろぼろと泣き出す父。昔はとても厳しい父でしたが、だんだんおだやかになっていって4年前の脳梗塞から、さらに涙もろくなっています。でも、完全に死の淵にいた父が、こうして今も生きていてしかも意識はしっかりとしているのは、それだけでも感謝です。母は相変わらずのパワーで、朝から晩まで父の介護をしながらも毎日、水泳で1000m泳ぎ、しかも、バタフライや超スピードで泳ぐ方法などハードなトレーニングをこなしているそう。76歳の母はこれまでの人生で病気という病気は一切なく肩こりや腰痛でさえ、経験したことがないという超健康優良児。友人も多く、言いたいことを好き勝手におしゃべりしているのでストレスも溜まらないのでしょう、大変な父の介護もひょうひょうとこなしています。母曰く「水泳の大会に出たいのだけど、大会に出るとなると1日家を空ける必要がありお父さんの世話ができなくなるので、今は出れないわ、でも私が80歳になったら、出るのよ」だそう。どうやら80歳になる頃には、お父さんも死んでいるでしょうということらしいのですが母は父の前でも「あのまま逝ってたら幸せだったのにね〜」なんて平気で言うのですが父は母のそういった毒舌には慣れているので、何とも思っていないようです。母は昔から料理が大好きで、今回も近所から新鮮なお魚が届いたりで毎日、料亭なみの料理を作ってくれました。そして、今回、最も驚いたのが、弟、ゆうすけとの久々の再会。東京でIT関連の仕事をしていたのを半年前にやめて就職活動のために実家に戻ってきていました。考えてみれば、弟と会うのはかれこれ20年ぶり以上でした。最初会った時には、そのあまりにの変わり様にびっくり。超おっさん!!おさむと一つ違いですがすっかり中年太りで、おじさん化していてどこをどう見ても、あのかわいかったゆうすけくんとは思えませんでした。全く違う人と会っているみたいで、最初は妙な感じでしたが話し方や声は同じなので、しばらくしていると慣れてきました。「20年以上も会ってないって、どんな兄弟やねん」と二人で笑いましたが、ほんと年月が過ぎるのは早いものですね〜。今回、私は家族に対してキネシオロジーのセッションはできないだろうなあと思っていたので、家族にセッションをするための時間は取っていませんでした。私の家族は、誰一人、こういったことに興味はないし父はとにかく病院や薬以外、信じない人ですからこういったものを受けたいとは言わないだろうなあと。マチルダも、彼女のお父さんが病気の時にはセッションができなかったそうで「父は父の生き方があって、私はそれを尊重しなければならないのよ」と言われていましたが私も例え家族であっても、それぞれの学びがあるということは、よくわかっていたし家族に対して、セッションをしたいという気持ちは特になかったのです。でも、福岡空港から実家に向かう電車の中で、なぜかふと思ったのは私の中にある意識が、私のすべての現実を作っているのだから「家族は誰もヒーリングについて理解ができない」という私の潜在的に持っている意識が現実化していると言えるのではないかしら?と。それで、電車の中で、その意識を手放してみる、というのをマトリックスエナジェティクスを使ってやってみました。「家族が理解してくれる」ことを目標としたわけではなくただ「家族はこういうことを理解できない」という意識を手放してみるということをやってみたのです。そして、実家に戻ってから、その日のうちに今、私がどういう仕事をやっているかを自然と話す流れになったのですがしばらく話を聞いていた父が「それじゃあ、俺にそのセラピーをやってくれないか」と言い出したのでした。これは私にとっては奇跡に近いことでした。父は「のりこが俺の病気を治したら、ノーベル賞ものだよ。まあ、俺が元気になって長生きしたら、お母さんが困るんだよね」などと冗談を言いながらも、セッションを受ける気マンマン。ということで、父へのキネシオロジーのセッションを行ったのですが予想通り、免疫系、呼吸器系、消化器系、腎臓、泌尿器系、リンパ、皮膚内分泌系、筋肉、骨など、身体のありとあらゆるところに反応がありしかも、ほとんど機能していないような状態でした。数回ぐらいのセッションではどうにもならないだろうと思いましたがとにかく、できるかぎりのことはやろうと身体があげてくる情報に従ってやってゆきました。普通のセッションでは、もともと身体の機能を損ねる要因となったストレスや心理的な要因を身体はあげてくることが多いのですが父のように、ここまで身体の機能が大きく衰えている場合は身体は精神的な要因の調整などは伝えてきません。もうそういうことを言っている場合じゃない、という感じでただひたすら、身体の機能的な調整をするよう伝えてきます。1回目を終えた日から、身体が軽くなったと父が言い、2回目、3回目と行ううちに「まるで、枯れ木に花が咲いた気分だ」と言ってくれて滞在中に4回セッションを行うことができました。主に、大腸、呼吸器系、大脳基底核、腎臓などを中心に行いましたが大腸だけであと4回ぐらいのセッションが必要でしょうし呼吸器系に関してはたぶんあと10回近く、腎臓、皮膚、リンパに関してはあと何回かかるかわからない状態なのですがあきらかに便通がよくなり、気分もかなりよくなったそうで「もう少し元気になったら、旅行したい」とまで言うようになりました。パーキンソン病に関しては、たぶんあとちょっとでいけると感じるのでもうあと少し、滞在できればよかったのですがNYに戻ってから、代理セッションでやってみようと思います。今回、父のセッションをやってつくづく感じたのはどんなに健康を損ねてしまって、もう回復は無理のように見えたとしても適切な方法を取れば、身体は回復する力を持っているということ。今回、こんなに弱っている父の身体が伝えてくるメッセージを聞くことができて私たち人間が持っている無限の力を改めて感じることになりました。でも、大量の薬を飲んでいて、その薬害が大きいのでいくらキネシオロジーのセッションをやって自己治癒力を高めても薬でまただめになってゆくこともよくわかっています。それで、そのことを話したら、薬を飲まないと安心できない父がなんと薬を減らすようにしたいと言い出したので父が飲んでいる薬を一つ一つ調べて、身体にとってどのぐらい身体に合っているか、詳しくパーセンテージを調べてゆきました。すると、パーキンソン病の6種の薬のうち、ある2種類は身体にとって負担があまりなく今、飲むことが必要と出てきましたが、残りの薬はすべて、必要ないと出てきました。特に、その中の1種は、ものすごい毒で身体に負担になっていることがわかりました。いくら薬を飲んでも病気は治らないということは、これまで父も充分にわかっていたし今回のセッションで自分の身体が楽になったことで不要な薬は飲まなくてもいい、という気持ちになってくれて本当によかったです。そして、これまでそういったことに全く興味がなかった弟も「キネシオロジーを試してみる」と言ってくれて弟には2回セッションを行いました。東京での仕事のストレスから、腎臓を悪くし、副腎のホルモンのバランスも大きく乱れていて、グラウンディングもかなり弱い状態だったのでグラウンディングやストレス対応能力などと中心に調整しました。弟は、再就職を探しているものの、彼が就職したいところは、英語が話せたり、TOEFLを持っていないとだめなところが多くどこも落ちてしまうとのことでした。それで、いろいろ話したのですが、ゆうすけくんをNYに呼ぶことに。短い期間ですが、私が学費や部屋代などをサポートして彼はNYで英語を学ぶということになりました。以前、私はゆうすけくん、NYに来たらいいのになあと思ったことがあったのですが今回、それが実現しそうでわくわくしています。どちらにしても、これ以上、実家にいても、煮詰まってくるばかりだし環境を変えて、別の世界を見てみることは少なくとも、これからの彼の人生でけしてマイナスにはならないはずですから。ということで、実家に戻る前には予想もしていなかった流れになってほんと人生おもしろいものだなあと。それにしても、福岡ではかなり激務でした〜。これは、あきらかに私の計画ミスなんですが私の実家から、セッションを行ったゆみちゃんの家まで片道2時間近くかかり、それで1日4人朝9時から夜9時までのセッションを行うのはちょっと考えれば無理だとわかったと思うのですがここまで遠いとは思っていなかったのですよね〜。福岡では、1日4人の日と2人の日を交互にしていたのですが1日2人の日は、道具を全部家に持って帰って、父や弟のセッションを行ったので睡眠時間も3、4時間しか取れない状態でした。でも、今回、私のランチの準備や何もかも手伝ってくれたゆみちゃんといろいろ話せて、彼女にキネシオロジーのセッションのやり方についてセッションの合間に教えることもできたし、それもとても貴重で楽しい時間でした。大変でしたが、やっぱりすべてよかったなあと。NYに戻ったら、すぐにおさむにセッションをやってもらって癒してもらう予定です〜〜とはいえ、ダーリンは独身生活を楽しんでいるようだし私が帰らなくてもいいんだもんね!(とすねてみる)