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カテゴリ:ペルー
朝食を食べた後、クスコを出て聖なる谷、ピサックへと向かいます。 今回の旅でピサックへは、2度、バスで往復したのですが、 なぜかいつも乗っている人は、みんなペルーの人たちばかりで、 ペルー人以外は私たちだけでした。 ピサックは、聖なる谷のツアーに組み込まれていることが多いようですが ほとんどは日曜市などで買い物による程度のようで 私たちのように宿泊する人は少ないのかもしれません。 クスコから、バスに乗って1時間半。 ピサックの村に到着です。 ああ、この村いいね~~ 着いてすぐに私たちはピサックが大好きになりました。 初めてなのに、なぜか懐かしい感じ。 聖なる川ウルバンバが、ゆるやかに流れています。 川でお洗濯。 私たちが泊まるホテルは、この川のすぐ近くにありました。 『PAZ Y LUZ』(平和と光) 一歩入って、ここがとても気に入りました。 広々とした敷地内に、ペンション風のお部屋と ガラス張りのセッションルーム、ダイニングルーム 野菜を植えた畑などが点在しています。 後ろには、ピサック遺跡がある山。 ここはまるでホームのように迎えてくれる場所でした。 ここだったね~、私たちが求めていた場所。 ペルーで本当に心安らぐ場所に来れたね ここでグレイというアメリカ人が迎えてくれました。 グレイは、カリフォルニア出身。 いかにもカリフォルニア出身という感じのアメリカ人 彼は、3年前に初めてペルーを訪れて すっかり気にいったそうなのですが、アメリカに帰国するその日に クスコの空港で、ある本と出会い、その本に感銘を受けたそうです。 そして、アメリカに戻って、その本の著者ダイアンデューンに連絡をとり ダイアンが経営する、ここPAZ Y LUZに、その3ヶ月後には カリフォルニアから全ての荷物をまとめてやってきたのだそう。 今はここのマネージメントをやっているとのことでした。 ダイアンはアメリカ人ですが、アンデスのヒーラー。 またグレイもヒーラーで、レイキヒーリング、シャーマンワークや サウンドヒーリングもするそうです。 そんな話を聞きながら、しばらくの間ここでのんびり過ごします。 それから、私たちはポールに会うため、村の中心へと出かけます。 以前ここでお話したポールは、 エハンデラヴィさんが紹介してくれたシャーマン。 私たちはポールのもとで、サンペドロのセレモニーを行うことになっていました。 村の中心地にあるマーケットのカフェで待ち合わせます。 しばらくしてポールがやってきました。 ポールは、イギリス生まれ、カナダ育ちの植物学者。 インドで10年暮らして、瞑想を学んだり、 ペルーでも10年以上暮らしています。 背がすらりと高くて、知的な雰囲気があり、 シャーマンというイメージよりは、やはり学者という感じ。 にこにこして、やさしい彼に会って すぐに、私たちはポールが大好きになりました。 セレモニーは明日行うとのこと。 それで、これからサンペドロの準備をやるけれど できるなら君たちも、その準備に参加しませんか? と誘ってくれました。 サンペドロの準備から行うことで、 よりセレモニーに深い理解が起こるとのことでした。 もちろん、私たちも喜んで参加させて頂くことになりました。 村の中心からポールの家までは、歩いて20分。 あの山の真ん中辺りにポールの家があります。 数ヶ月前から建築中であるというポールの家は とても暖かい美しい家でした。 家の中には、ペルーの鮮やかな織物やクッションや 木や陶器、鉄などの置物がいろいろあって それらが、木のぬくもりと調和して居心地のよい空間を作っています。 庭にあったサンペドロ。 大切に大切に育てられています。 まずは、サンペドロについての説明をポールから受けます。 サンペドロは、3000年以上前からシャーマンたちが 神との交信のために使ってきた聖なる植物。 アヤワスカとは違って、自然な作用で ハートチャクラをオープンにさせるとのこと。 (アヤワスカは、通常強烈な吐き気や不快感が起こることが普通だそう) その効果は人それぞれ違うけれど、 自然との一体感や世界のつながりを感じたり, ビジョンが見れたり。 人によっては、浄化作用が起こったり その人にとって必要な体験をすることになるそう。 また効果は約12時間続くとのことでした。 今日、3人でサンペドロを準備した後 明日は朝からプレインカの遺跡に行って、セレモニーを行い そこで6、7時間過ごした後、このポールの家に戻ってくるとのことでした。 夜まで作用が続く可能性もあり、ホテルには戻れないかもしれないので 明日はホテルではなく、ポールの家に泊まることを勧めてくれました。 なので、明日の朝、ホテルをチェックアウトして、 荷物をこの家の近くに持ってきておくことになりました。 ポールからいろんな話を聞きながら、サンペドロの準備に取りかかります。 まず、いろんな旅をしてここにやってきたサンペドロをスマッジングして 浄化します。 特別な木の切れ端に、シャーマンが使うオイルをふりかけ 火をつけます。 それにセージやハーブをふりかけ、その煙で サンペドロをいぶします。 感謝と祈りをこめて、スマッジングを行った後は それをまな板に乗せ、3つにカット。 その3つを、私とおさむとポールのまな板に分けます。 それから、それぞれサンペドロの表面の薄い皮をそぎとります。 それから、1、2cmの厚さに切ります。 そして、表面の緑の部分を細かく切って、大きな鍋に入れてゆきます。 ポールは、小さなひとかけらも無駄にしないように 大切にサンペドロを扱っていました。 その鍋に水をいれて、ぐつぐつ煮ます。 しばらく煮ていると、サンペドロはドロドロに溶けて 棒ですくうと、水飴のように伸びてきます。 5時間ほど煮て、できあがるそう。 棒でかき混ぜながら、それぞれがサンペドロに対する祈りの言葉を述べます。 こうすることで、サンペドロはより私たちの想いに答えてくれるのだそう。 どうか私たちに必要な経験を与えてくださいますように サンペドロをやって、かれこれ10年だというポールは サンペドロをとても愛しているのが伝わってきます。 「毎回、違った経験を与えてくれるんだよ」 ポール曰く、こうやって手間ひまかけて、心をこめて 準備したものと、単に粉になったものを溶かして飲むのとは 全く効果も作用も違うとのこと。 おだやかなポールと一緒にサンペドロの準備を行う機会を 得ることができて、私たちは、とても幸せでした。 ポールは、またアヤワスカもSHIPIBO(シピボ)というアマゾンの奥地に住む シャーマンのもとで長い間、経験していました。 彼が唯一、マエストロー師と仰ぐ人物がシピボ族の長老なんだそう。 そのアヤワスカ体験の話も、とても興味深いものでした。 シピボ族は、刺繍や手書きの布で有名なのですが それはアヤワスカのビジョンを表しているといわれているそう。 ポールの部屋にかかっていたシピボのタペストリー。 独特の特徴のある模様です。 さて、夕方になって、私たちは一旦、ポールに別れを告げ ポールの家を出ました。 明日、遺跡で座るのに敷物が必要だとポールが言うので 帰りに、市場に寄って、お買い物。 私はアルパカで織られた敷物を購入しました。 それから、PAZ Y LUZに戻ります。 夜になって、外に出ると、思わず息を飲むほどの満天の星空。 銀河がきれいに見えました。 庭に座って空を見上げていると、 まるでぽっかり宇宙空間の中に浮かんでいるかのような 気持ちになりました 明日はいよいよサンペドロセレモニーです お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2009年07月04日 00時25分34秒
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