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カテゴリ:映画&映像
先日、見た地球交響曲の第3番の中で 海洋冒険家のナイノア・トンプソンの話がとても印象的でした。 ガイヤシンフォニー 第3番の予告編 ナイノア・トンプソンは 1980年、海図、羅針盤、磁石などの一切の近代器具を使わず、 伝統に基づいて復元された古代の遠洋航海カヌーを駆って、 星を読み、波や風を感じ、海の自然が与えてくれるサインだけを読んで、 ハワイからタヒチまで五千キロの海の旅を成しとげた人です。 その航海の前に、ナイノアは、ミクロネシアから、航海の熟練者である マウ・ピアイルックを呼び、彼の指導のもと 様々な訓練を行うのですが、その訓練の最後の日にピアイルックは ある岬に立ち『おまえに島は観えるか?』と尋ねます。 その場所からは、島は見えないのですが、 ナイノアは『観える』と答えます。 それは、イメージで観えると信じていること。 そして、ピアイルックは 『それでいい。きっと島は観えるという信念があるかないかで 運命が変わってくる』 そんなメッセージを伝えてくれるのです。 そうして、実際、最初の航海でナイノアは、緊急事態に遭遇します。 無風地帯にさしかかり、雲があたり一面を覆ってしまって、 全く空も海も観えない状態。 すべての知識も何の役にも立たず どちらに進んでいけばいいか、全くわからない状態になったのでした。 周りの人に「どちらに行けばいいのですか?」と尋ねられ、ナイノアも 全く検討がつかず、一瞬パニック状態になりますが どうしようもなく、船の上でデッキに横になって しばらく目を閉じます。 そうして。ふっと目がさめた時 彼は、どこに月があるのかが、理由もなく、はっきりとわかったのだそう。 「あそこに月がある、だから方角はこっちだ」 そう彼が伝えた瞬間、空を覆っていた雲が一瞬、晴れて ナイノアの指差した方向に月が見えます。 そして、その次の瞬間に、雲は再び、月を覆って見えなくなってしまったのだそう。 科学では説明つかない大きな力の存在、 その何かに生かされている だから、ゆだねることが大切なのだ、 ナイノアはそんな風に語っていました。 たぶん、ナイノアがこんな体験をしたのは、それまで 様々な訓練を積んで、航海に必要なあらゆる技術や 自然のことを学んできた上でのことでしょう。 そして、その知識だけではどうしようもない何かが起こった時 全てを宇宙にゆだねることによって、高次とのつながりが起こり 奇跡は起こるのだなあと。 それまでに、自分ができることをやった上で 自分の手に追えないようなことが起こった時には すべてを宇宙に任せて、ゆだねること。 そうすれば、宇宙の大いなる力がサポートしてくれますね 明日は満月 「地球交響曲」を通じて、感じさせられることは 私たちは、自然のことをなんて知らないのだろうということ。 古代の人たちは、星、月の動きや波や風の動きだけで、 方角を知り、長い航海をしたのに 現代の私たちは、そんなことはわかりません。 これから、もっともっと自然のことを知りたいな~ そして自然とともに生きる暮らしがしたい。 その日が来るまで、しっかりそれぞれのお役目を果たしていきたいね、 そんなことを、映画を見た後、おさむと話しました。 明日は、お月さまが見れますように。 いえ、例え見えなくても、そこにあるとイメージして、 空を見上げてみることにします @モニュメントバレー 三脚もなく、暗くて、写真は上手く写らなかったのだけれど これまでの人生で、一番感動した満月。 車が岩を抜けて走ってゆき、この景色が目に飛び込んできた時、 思わず、涙が出ました。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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