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カテゴリ:ニューヨーク
昨日のNYの昼間は、25度Cと夏のような暖かさ。 最近ずっと家の中にいて、なかなか外に出れなかったので 久々にセントラルパークに出かけてみました。 曇り空だったのですが、日曜日とあって、たくさんの人でにぎわっていて パフォーマンスしている人やおみやげ物屋さんも多い。 オーガニックにこだわった軽食や飲み物の露店。 こちらは1ドル払えばジョークを言って、笑わせてくれるというサービス? アイデア次第、何でもありですね。 と、日本人の女性シンガーが歌っていました。 歌詞を聴いていると「Play for Japan」とか 「メディアは真実を伝えていない」などの歌詞が耳に入ってきて 今のやるせない気持ちを切実に歌い上げていました。 ちょっと残念だなあと思ったのは 日本語で歌っているので、日本人以外は、誰にも何を歌っているのか わからないので、せっかくここまでやっているのだから、 ちょっと看板とか立てて、津波とか震災についての説明があったら アメリカ人の多くはきっと寄付するのになあ、などと思ったのですが。 (そういう意図でやっているのではないのかもしれないけれど) と、こちらは何やら盛り上がっています。 キューバ系かしら? コンガとカフォンのドラムをたたきながら それに合わせて黒人たちが、もう最高の表情で踊っています。 彼らの喜びの表情を見ているだけで、こちらもハッピーに 通り行く人々も思わず笑顔で、みんな写真を取っていました。 ああ、やっぱり音楽って素敵。 この人たちも、きっと人生いろいろあるだろうけれど 今、この瞬間は、ただリズムに身を任せて、全身全霊で生きる喜びを感じている その喜びのエネルギーが、がんがん伝わってきました。 世のはかなさ、不条理さを訴えるのも歌だけれど やっぱり、この生の喜びが感じられる音楽っていいなあ。 どんな状況であったとしても、生きている喜びを忘れないでいたいし 人生通じてハッピーでいよう、あらためてそう感じました。 さて、この日は黒人の方に縁があるのか 帰りの地下鉄の中でも、禅についての分厚い本を読んでいる黒人のおにいちゃんが 横にすわって、ふむ、なかなかやるな~という感じだったのですが やはり、黒人のホームレスのおじさんが その車両の中で、袋を持ってお金を集めていました。 このおじさん、お金を入れてくれた人たち全員と こぶしとこぶしを合わせて挨拶しているのですが (たぶん、これはジャマイカのイエスの挨拶) その車両にいる人たちの多くがそのおじさんに ばんばんとお金を入れているのです。 ニューヨークの人はよくホームレスやパフォーマンスしている人に寄付をしますが、 それにしても、このおじさんには、みんなこぞって入れているみたい。 「へ~おもしろい、このおじさん、なんで人気なんだと思う?」 とおさむに聞いてみたら おさむ曰く 「だってこの人、ハートがあると感じるから。 それにホームレスっぽくないし」 ふむ、ホームレスぽくない? どこが違うんだろう、と思った時に あ、この人、被害者じゃないんだ。 お金をもらっているけれど、けして、与えてもらっているという卑屈な感じではないし、 かといって、与えてもらって当たり前という傲慢さもないし 人生をあきらめたという感じもない、 自分の中の愛はしっかり持っていて 微笑みながら、相手のこぶしと自分のこぶしを合わせるシンプルな行為で、 その愛を相手に伝えている、 あくまでも人として対等なんだなあと。 それが全身からエネルギーとして伝わってくるから ふっと彼とエネルギーを交わしたくなって、お金を入れたくなるのですね。 人って、実際は相手の顔とかよく見ていないんだなあと思います。 その人全体から感じるエネルギーでその存在を感じているんだなあと。 そんな地下鉄の小さなワンシーンからも、いろんな気づきがありますね。 どんな状況になったとしても、愛を光を持ち続けていること。 闇をその光で照らしていけるように お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2011年04月26日 13時47分32秒
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