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2011年10月30日
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カテゴリ:キネシオロジー

私たちの意識が変容してゆくプロセスには、いろんな段階があると感じます。

例えば、夫との関係で問題があった人で
「ヒーリングを受けてほしいのは彼の方です」
などと言われる方もいらっしゃいますが
自分がヒーリングを受けて、意識が変化することで
夫に対する感じ方や二人の関係が変わってゆくのを心から実感すると
すべては自分だった、ということに気づきます。
また病気や不調も自分の意識やエネルギーが変われば
なくなってゆくことに気づきます。
自分の意識が変われば、これまで問題だと思っていたことがなくなってゆくし
人生はずっとスムーズに動き出します。

ところが一方で、周りの人たちとのギャップを感じ始めるのも、
大抵この時期です。
意識が変われば、現実は変わることがわかったので
自分の意識をポジティブな方向に持っていこうとします。
例えば、よく愚痴や心配なことを言う友人に対して
以前なら何も感じなかったことが
「なんでこの人はこんなにネガティブに考えるのだろう」
「もう少しポジティブに物を捉えればいいのに」
と、居心地が悪く感じ始めます。
そういう「ネガティブ」だと感じる情報を聞くことで
自分が影響されるような感じがしてしまい、
できるだけネガティブなものと関わりたくない、と感じるようになります。
ポジティブな言葉だけを聞き、ポジティブな言葉だけを話そうとするのです。

もちろんネガティブな情報や話を、わざわざ見たり聞いたりする必要はないのですが
実は、ネガティブな話を聞きたくない、という感覚そのものが
ネガティブなのです。
自分の中にネガティブなものが全くなければ
人の愚痴を聞いても、ネガティブな情報を聞いたり見たりしても
全く何にも感じませんから。
自分の中に何かがあるから、それを嫌だと反応してしまうのですね。

これは、意識の変容のプロセスでよく起こることだと感じます。
この段階にある人は、ある程度、スピリチュアルな学びをやってきた人だと
言えるかもしれません。
例えば、引き寄せの法則とかシークレットなどの本を読んで
自分の意識がすべてを引き寄せることを理解していたり
楽しいこと、わくわくすることに従ってゆくのが大切だということを学んだり
意識が現実を作るということを受け入れている人たちです。

これはもちろんある地点まではいいのですが、
「ネガティブなもの」「ポジティブなもの』という区別をつけて、
ネガティブなことを否定してしまうと、そこで意識の変容のプロセスは止まります。
それは、あくまでも「頭でのポジティブ」だからです。
潜在意識の中には、ネガティブなものがまだあるのに
頭で「ポジティブでいよう」と思っているので
それを受け入れようとしていないのですね。
実際、私も以前は、そこにとどまっていました。

でも、いろんなヒーリングを行ってゆくにつれて
以前なら『ネガティブな」話だと感じていたことが
いつのまにか、全くそんな風に感じなくなっていることに気づきました。
もちろん人の愚痴に同調するようなこともないですが
それを聞きたくない、とも思わないし
それを聞いても私の意識には何の影響も及ぼさないので、とても楽なのです。
ネガティブでいて大変なのは、その人本人であって
私ではないですから、そういう話を聞いて、私がイライラしたり
居心地悪くなることはありません。
また、以前の私だったら、人に何かを話す時に
「これはネガティブなことだから、言わないでおこう」
などと区別をつけていたことも、全くなくなりました。

さて、おさむも同じところに陥っていました。

少し前ですが、おさむが
「IHキネシオロジーのセッションやって」
というので、
「何かやりたいテーマがあるの?」
と尋ねると
「特に何も問題は思いつかないけれど、何かがまだ自分の中にあるのはわかる」
といいます。

それで、あれこれ調べてみたのですが
ここまでセッションを重ねてくると、少々のことでは身体は反応しません。

「それじゃあ、その自分の中にある何かを感じてみて」
と、彼にその感覚を感じてもらいながら、筋反射テストを行ったら、
その途端に、ブロッキングが起こりました。
ブロッキングとは、身体が拒否反応を起こして、何も反応しなくなることです。

それで、ああ、そうか、と気づきました。
調べてみると、おさむの身体は「恐れ」には反応しないのですが
「恐れを感じること」には反応したのですひらめき
つまりネガティブなものを受け入れたくない、と潜在意識は感じているので
それを感じようとすると、ブロッキングが起こるのでした。

そういえば、彼はセドナやシャスタなどパワースポットに行って
ニューヨークに戻ってきた後、必ずといっていいほど、
しばらくの間、ちょっと落ちるのです。
パワースポットに行くとデトックスが起きることはよくあるので
それだろうとあまり気にしていなかったのですが、それにしても
毎回のようにそうなります。
もちろん、それほど落ち込むわけはないし、しばらくすると復活するのですが
その間、いつもの彼の波動を保っておくことができなくなります。
つまり、セドナやシャスタなどは、土地の波動も出会う人たちの波動も高いので
自分の波動も高くなるわけですが
ニューヨークに戻ってくると、必ずしも周りがそういう人ばかりだとは限らないので
(それも自分の潜在意識での選択なのですが)
ネガティブなものを受け入れたくないのに見なければならない
(という自分が作りだした)状況を目の前につきつけられて
エネルギーが落ちてしまっていたのでした。

彼の場合は、ここ数年間に(特にこの1、2年)
様々なヒーリングやワークを通じて、一気に闇から光に移ってきたために
もう以前の自分のようにはなりたくない、
もう闇には戻りたくない、という意識が潜在意識の中で強くなっていたのです。
だから、闇は自分の中に受け入れない、という意識が
無意識に働くようになったのだなあと。

それで、そのセッションの魂の目標として
「闇(ネガティブ)を受け入れる」という目標をおさむの身体は選んだので
それで調整を行ったら、
それから1、2週間ぐらいは、かなりデトックスが起こっていましたが
その後、完全に抜けたようです。
抜けた後は、周りの人たちのいろんな話にも
『ネガティブなこと」だと感じなくなって、影響されることはなくなり
むしろ、その状況を楽しんでいる感覚でいるとのこと。
その回の調整は、けっこう彼にとって大きかったようです。
たぶん、今度、セドナの旅から戻ってきた後は、落ちることはないでしょうウィンク

怒りや恐れを感じること自体が悪いわけでも何でもなくて
それを感じていることを受け入れずに否定することで
問題は起こってきます。
自分にネガティブなものを受け入れることを許さないでいると
「頭でっかちポジティブ」になってしまって
実際は、いろんな問題を自分の中に抱えていても
「私には特に問題がない」と思っていたりします。

本当の意味でポジティブは、頭で考えてポジティブになることとは違います。
自分の中のネガティブさを受け入れると、
「ポジティブでいよう」なんて思うこともなくなるし
ありのままの自分でいられます。
だって、それが私たち本来の自然な状態なのですから。

昨日のイルカのウインターの話をしましたが
ウインターは、人口尾が気にいらないと
怒ってがんがんと水槽の壁にぶつけて、それを壊してしまうのです。
私たちに無条件の愛を与えてくれるイルカですが、
だからといって感情を抑えたり、がまんしたりしないのです。
いえ、だからこそ、無条件の愛なのだなあと。

もちろん、意識の変容の最初の段階では、
自分の意識をポジティブなことにフォーカスするのも大切なのですが、
次の段階では、ネガティブを受け入れること。
そうなれば、もっと人生はハッピーに進んでゆきます。

そう、どんな自分であってもオッケーなのですからグッド
ありのままにハート(手書き)
 





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最終更新日  2011年11月01日 13時06分48秒
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