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2015年04月10日
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カテゴリ:ハワイ
モロカイ島で私たちが訪れたのは
ハワイの中でも古い歴史があり、秘境の聖なる土地だと言われている
ハラワ渓谷です。

この渓谷のモアウラ滝へは、私有地を通ってゆくので、ガイドなしでは禁止されている場所でした。
この日、私たちはまずはシュガーミルコテージを経営しているオフィスがある
25マイルメーカーまで車を走らせます。
20マイルメーカー以降は、道はさらに狭くなってきます。

オフィスの方の話では、ここで契約書にサインをすれば
ガイドなしでも行ってもいいということでしたが
ガイドは、ネイティブハワイアンで、この村で最も古いカフナである
Ankala(アンクルの意味)Pilipoとその息子さんで
渓谷に入る前のセレモニーもしてくださるということを聞いて
即、ガイドつきのツアーに入ることに決めました。
こちらが彼のサイト


ツアーの出発点は、27マイルメーカーを過ぎたところ。
車が通る道の両脇に大きな木々が茂っていて
森が深くなってゆきます。

DSC_0046.JPG

そこに集まっていたのは私たち以外は、3人のドイツ人の家族、ニューヨークから来た二人の夫婦
そして一人の男性の計8人でした。
みなさんこういったトレッキングには慣れている感じです。

最初にこの渓谷の歴史について、Pilipoと息子のGregが
説明してくれました。
今、ここにある木々は1946年以降に植林されたもので
それ以前は、このあたりにはほとんど木はなかったのだそう。
かつでは、ここにはたくさんの人が住んでいて、タロイモ畑を作り
豊かに暮らしていたそうですが
2度の津波により、多くの人が去ってしまったのだそう。
Pilipoは、その津波で生き残った数少ない一人であり
その当時から村に住んでいて今も生存している唯一の人であるとのこと。

Gregの言葉から、彼らが自然を敬い
古代ハワイアンの伝統を守ってきた誇りを強く感じます。

「伝統文化は、Sacred(神聖なるもの)でなければならないが
Secret (秘密のもの)であってはならない」

という彼の言葉が心に響いてきます。

「『外部の人間が自分たちの伝統文化を理解してくれない』
と文句を言うのではなくて
理解できるように、伝えていけばいいのだ」

彼らが守ってきた伝統文化や聖なる土地を秘密にして守るのではなく
こういったツアーを行ったり、様々な形で
多くの人たちに伝えていくことでそれを守ってゆくのだ
というこれからの伝統文化の方向性を語る
彼の情熱が伝わってきました。

主に説明してくれたのは、Greg でしたが
Gregの言葉の端々に、父、Pilipoへの深い尊敬の念が伝わってきて
それもまた感動でした。

また歴史だけでなく、ハワイ語についても教えてくれました。
ハワイ語の「アロハ」には、こんにちは、さようなら、お元気で、愛していますなど
様々な意味があり、相手を思う気持ちを伝える言葉なので
優しくソフトに発音すること。
また「さよなら」は、ハワイの伝統的な文化にはなく
またいつか(例え来世であっても)会えると信じられているので
別れの時には「アフイホ」(また会いましょう)を使う方がいい、ということ。

お話の後は、聖なる渓谷に入る許可と旅の安全を祈って
この二人によるネイティブハワイアンの伝統的なセレモニーが行われました。
二人がホラ貝を吹きながら、ハワイ語の祝詞を唱えて
その後、参加者の一人一人が、Pilipoと鼻と鼻をくっつけて
息を同じタイミングで吸うという
ネイティブハワイアンの挨拶を行います。
おさむ曰く「ドランヴァロ似の」Pilipoは、セレモニーの時には
威厳がありますが、話すとジョークばかり言うお茶目なハワイアンでした。

CSC_0121.jpg

DSC_0052.JPG


セレモニの後、モアウラ滝に向かって、トレッキングがスタートです。
ここからは案内してくれるのは、Gregのみ。
最初は山に向かって、歩いてゆきます。

DSC_0053.JPG

DSC_0102.JPG

それから森の中に入ってゆきます。
頭をかがめないと歩けないような木々の間をぬって歩きます。
Gregは、こんな木々の枝や根っこや石がごろごろしているようなところで
3時間のトレッキングの間ずっと、裸足で歩いていました。
いつもほとんど裸足なのだそう。
すごいびっくり

DSC_0058.JPG

Gregが、時々立ち止まって、森の中の植物について説明してくれました。
彼は森の中のあらゆることをに精通していて
様々なことを知っています。

DSC_0064.JPG

これはクラブスパイダーというくも。

CSC_0119.JPG

森のあちこちに落ちていたノニの実と
ストロベリーの花。

CSC_0118.JPG CSC_0120.jpg

ククイの実について、説明するGreg。
ククイは、古くからハワイアンの人々の生活で、様々な使い方をされ
実用的であるだけではなく、スピリチュアル的にも
特別なものとされているそう。
彼が首にかけているククイの実のレイは、お守りとされ
「ソース(大いなる源)に戻る」という意味があるとのこと。

DSC_0060.jpg

この後、ククイの実をキャンドルにするやり方や
オイルの取り方を教えてくれて
それぞれククイの実のオイルを肌につけてみます。

このトレッキングは、ずっと木々が茂っている木陰を歩くので
歩いていて暑くならないのが、素晴らしい。
また道は、トレッキングルートとして整備されてはいませんが
ほとんど上り下りがなく平坦なので、歩きやすいです。

森の奥にあるヘイアウ。
この岩が最も中心になっていたところ。
かつては、このあたりは、オリンピックの式場のように
整えられていたのだそう。

DSC_0073.JPG

Gregが、時々、ホラ貝を鳴らします。
立ち止まって説明を入れた時間もありますが
1時間以上歩いてようやくモアウラ滝の滝壷に到着です。

高さ76メートル、水量も多く、素晴らしい滝でした。

DSC_0079.jpg


各自、ここでしばらく休憩。
滝のしぶきをあびながら、おさむが朝作ってくれたおにぎりを頂きました。
ここにいるだけで、どんどんエネルギーが充電されていくようです。
参加者の中で二人ほど、滝の下まで泳いでいました。

そして、また再び、元来た道を歩いて、戻ります。
70代の人もいましたが、みんな元気で
帰りもスタスタ早足で歩いてゆくのが素晴らしい。

全部で4時間のツアーでしたが、本当に参加してよかったです。
モロカイ島に行かれる方はぜひ。
モロカイ島の聖なる土地にふれ、モリカイ島がより身近に感じられます。

これはハラワビーチ。

DSC_0103.JPG

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そして、モロカイ島、最後の日。
この日は、夕方のフェリーだったので、ぎりぎりまでビーチで過ごしました。

私たちが滞在したモロカイの東側の海は
ハワイでもバリアリーフが最大にあるところなので
遠浅で波もないのです。
そして、モロカイはどこにいってもプライベートビーチ。


DSC_0237.JPG

IMG_0318.JPG

IMG_0326.jpg

CSC_0190.JPG

全くと言っていいほど観光地化されていないモロカイ島での3泊4日は
私たちが想像していた以上に、いろんなものを感じさせてくれました。
またいつか、ここに戻ってきたいな。
宿泊したコテージも最高でした。
ただ一つ、ここではネットが使えないのは難点と言えば難点でしたが
iphoneが使えて、メールはチェックできたので
それほど不便ではなかったです。

こうして、私たちはモロカイ島を発ってマウイ島に戻りました。
マウイ島ではカウナパリに2泊して、それからニューヨークに戻ります。
旅の後日談はニューヨークに戻ってからアップしますね。

オアフのマカハでの1ヶ月のリトリート
その後のハワイ島、マウイ島、モロカイ島で過ごした約1ヶ月のバケーションと
合計2ヶ月間のハワイ滞在もいよいよ終わりです。
私たちは今日(4月12日)にマウイを発って
明日13日にはニューヨークに戻ります。
次の日から、またキネシオロジーのセッション三昧となりますが
またこれから、どんな変化があるのか楽しみです。





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最終更新日  2015年04月12日 22時08分53秒
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