人とのつながりと意識の変化
人の価値観や意識は、本当に多種多様だなあと日々、セッションをしながら感じています。これは、お国柄というか、国ごとにも違うし例え、同じ日本人でも、その人が住んでいる場所や仕事によっても違うしまた年代によっても違うしまた男性と女性では違うしまた、その人が育ってきた環境によっても違うしその人の遺伝的な性質や脳の活性具合によっても違ってくるわけでそういった様々な要因が、多種多様な意識や価値観を生み出していくわけですね。そういう意味では、世界に自分の全く同じ価値感や意識を持った人はいないわけです。ですから、私にとっては、その人がどんな価値観を持っているか、というのはよくわからないわけでキネシオロジーのセッションでは、その方の身体に聞きながらまたは直接、話を伺いながら、その人にとって、もう不要になった信念体系や価値観が出てくればそれを書き換えたり、手放すための調整を行っているわけです。先日、日本からお越しになった方で、セッションをやっていて「ちゃんとした経験を積まなければ、不十分」と言うのが出てきたので「ちゃんとした経験って何?』と尋ねると「ちゃんとした会社に入って、ちゃんと働いて、経験を積むことです」と言う答えが返ってきました。「それじゃあ、例えば、世界中を旅して、いろんな人と触れ合っていろんな経験をしている人は、ちゃんとした経験を積んでない人?』と尋ねてみると「う~ん、そういうことになってしまいますね~」と、うなっていました。若い方ですが、その方にとっては、これまで周りの人たちがそういう「ちゃんとした」経験を積んでいる方が多かったのでしょう。その価値観が悪いということではなくその価値観を持つことになった要因というのが必ずありそれが紐解かれていくと、また違った世界が広がってくるわけです。一方、私にように海外に長い間、暮らしているとそういった価値観のようなものは、かなりなくなってきてまた、様々な人たちと出会ったこともありさらに、こう言った仕事をしているせいもあってもはや、何でもありの世界なので(宇宙人たちも含め)何がちゃんとしているかなんて、これまで一度も考えたことがなかったわけです。例えば、昨日のブログをアップしてから、何人かの方に「びっくりしました」「やっぱりのりこさんは、普通の人じゃないです」などメールや直接、お言葉を頂いたのですがびっくりされたのは、私が不法滞在だったことなのか?それとも契約結婚だったことなのか?それとも結婚記念日を祝ったことがなかったことなのか?(これは違うか)よくわからなかったものの確かに、もし、そういった人や事例が、周りにあまりいなければ私の話していることが、びっくりすることなのかもしれないなあと。例えば、不法滞在ということ一つにとっても、たぶん、日本にずっと暮らしている人とニューヨークに長年暮らしている人とでは、印象が違うのは当たり前で特にニューヨークは、世界各国いろんな人が集まっていて例えば、南米方面からの不法労働者やステータスがしっかりしてない人なんてまあ、それほど珍しくもないわけです。今はかなり減っていると思いますが、私が最初にニューヨークに来た頃は日本人でもそういう人はたくさんいました。ちなみに、ここ最近、トランプ大統領が就任してから不法移民を国外退去させるという方針を出しましたが不法移民はニューヨークやサンフランシスコなどの都会ではレストランや店やエンターテイメントを支えていることもありニューヨークの市長が、断固反対する、不法移民を守る、と発表し論議が盛んになりました。これからまた、時代の変化とともに、いろいろと移り変わってゆくのでしょうね。私が昔、不法滞在だった頃に、ニューヨーク市を相手取って、訴えを起こした話はたぶん、このブログでも書いたと思うのですが不法滞在なのに市を相手に訴えを起こすなんてまず間違いなく、日本だとありえない話でこういうことがあるのも、アメリカの面白さでもあったわけです。ちなみに、これも私が訴えようとして、そうなったわけではなくなぜか、そういう流れとなりその経緯というのが(これも以前、ブログで書いたと思うのですが)交通事故でした。あ、またその経緯を話したくなってしまったので時間延長で、話を脱線して、話しちゃうけどこれは、もうおさむと出会う前のことなのですがある夜、友人と二人でバイトから戻る時にタクシーを拾おうとしていると向こう側の車線にいた1台のタクシーが、私たちに気づき、急に車線を横切って私たちの方に向かってきたのですがちょうど、こちら側を猛スピードで走ってきた一台の車と衝突しその車は、大きくずれて、私たち二人をはねて、そのまま走り去ってしまいました。いわゆる、ひき逃げ事故に遭ったわけです。私は、空中をぶっ飛んで、地面に叩きつけられたのですが前歯を4本折って、肩や首などがむち打ち状態になって3か月間ぐらいは、全く動けず、その間友人たちに助けてもらいながら、生活していました。さて、その頃の私の友人の中に、ニューヨークで警察署長をしていたアメリカ人のボブという人がいました。ボブは、いかにも、ボブという名前にふさわしくでっぷりと太って、サンタクロースみたいなヒゲを生やしていて人がよくて、優しい人だったのでこの人が警察署長だなんて、信じられないなあ、と思っていたのですが彼をよく知っている人の話によれば、ボブは仕事場では、かなり厳しくて権威のある人だったようで、人って、知り合う場によって全く違う印象を持つものだなあと、思ったことを覚えています。で、そのボブが、私が交通事故にあったと聞いて病院にお見舞いにきてくれたのですが、私を見るなり「のりこ、ニューヨーク市を相手取って、訴えを起こした方がいいよ僕が成功報酬でやってくれる弁護士を紹介してあげるから」と言うわけです。もちろん、以前からボブには、私がビザなしであることも伝えていたのでそのことは、彼は知っていましたが「ニューヨークは、イリーガル(不法滞在)でも、個人の人権に関わることは守れているから、訴えることができるんだよ」というのですね。そんなことは当時、私も知らなかったので本当、ここは日本の常識とは違うんだなあ、とびっくりしたことを覚えています。ということで、ボブに弁護士を紹介してもらってもともと、市のタクシーが大きく車線を変更したために車にぶつかったことで、事故が起きたので市に対して訴えを起こしたわけです。今から思えば、不法滞在の日本の女の子とニューヨークの警察署長が友達だったと言うのも面白い話ですが彼とはごく普通の友人関係で、たまにカフェでお茶飲みながら雑談する程度のお付き合いだったのですが当時の私にとっては、特にそれも不思議とも思ってなくてごく普通のことだったんですよね。これは日本にいた頃からですが、私は昔から普通なら絶対に知り合わないような仕事や年代の人たちと友人になることが多くそれが、多種多様な価値観や考えを知ることやそれを受け入れるという、今の私の意識に影響しているのだろうなあと今更ながら思うわけです。ちなみに、その裁判は、結果的には、3年かかったのですが市との話し合いの結果、示談ということになり私たちが訴えを取り下げる変わりに、私の歯の治療にかかった3万ドルとその他の医療費を市が負担することで、決着がついたわけです。ボブがそういう提案をしてくれなければそう言った考えは私には全くなかったし私にとっては、当時、3万ドルの歯の治療代は、払えなかったので本当にラッキーなことだったなあと。ボブは、その後、定年退職をして、アメリカを離れヨーロッパに移住してしまってそれ以来、連絡も取れなくなってしまったのでもう、今生では会えないかもだけどもしも、どこかで会ったら、もう一度、お礼を言いたいな~と。あの時、助けてくれたお礼、というのもあるけど私のそれまで持っていた価値観や認識を変え(それまでは、警察に対しても悪い印象しかなかったので)いろんな可能性を広げてくれたことへのお礼。いつか、あの世で会ったら、また笑って話せるかしら。なんて、今、私がこうしてボブのことを思い出すだけでどこかエネルギーで伝わっているような気がしているんですけどね。そして、ボブだけでなく、これまで私と出会った人たち全員が今の私の意識に影響しているのだなあと。もちろん、私も、他の人にとっては、映画の脇役のように登場しているわけで、その人にとって、私が何かの意識の変化につながっていることもあるでしょう。私たちの意識やエネルギーは、無意識の世界で様々な影響を与え合っていますから。そして、これから私と出会う様々な人たちによってこれからの私の価値観や意識もまた変化していくのだなあと。ということで、こんな昔の私の思い出話なんて、書いてもな~と途中で思いつつ、内容うんぬんではなく、これを読んでくれている方の中に何らかのエネルギーが伝わって、何らかの意識が変化することもあるかもしれない、な~んて、これまた適当な理屈をつけつつだらだらと思いつくまま、書いてしまった私ですさて、明日から1週間、ニューメキシコへ行ってきます~。今回で、4度目のニューメキシコ。明日はサンタフェです。って、まだ荷物の準備ができてないのだった~~