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カテゴリ:つぶやき
かいせつ:維新の功臣を祖父にもつ侯爵家の若き嫡子松枝清顕と、伯爵家の美貌の令嬢綾倉聡子のついに結ばれることのない恋。矜り高い青年が、〈禁じられた恋〉に生命を賭して求めたものは何であったか? ――大正初期の貴族社会を舞台に、破滅へと運命づけられた悲劇的な愛を優雅絢爛たる筆に描く。現世の営為を越えた混沌に誘われて展開する夢と転生の壮麗な物語『豊饒の海』第一巻。 かんそう:三島由紀夫の作品。テーマは輪廻転生らしいです。 4部作の1巻目。読む前は難しそうというイメージしかありませんでした。 「春の雪」は映画化されていますがネットでの評価がいまいちだなと感じていました。 主題歌を歌っていた宇多田ヒカルがなにかで「原作が好きで・・・」と言っていたのをずっと覚えていていつか読んでみたいなぁと思っていました。 読んでみると、難しい熟語や昔の表現が多かったですが、読み進むうちに引き込まれました。 侯爵家・伯爵家・宮家といった貴族のお話。使われる言葉も美しく読んでいて気持ちが良いです。 松枝清顕と綾倉聡子の恋愛メロドラマって感じですが、仏法(?)が出てくると難しすぎて少し飛ばしてしまったりしたけれど、テーマが輪廻転生なのでもう一回ちゃんと読んでみます。 1作目の終わりで清顕は死ぬのですが、最後に発する言葉に鳥肌が立ちました。こんな風に感じた読書は初めてでした。なので続きを読まないわけにはいかないという終わり方。 映画化されているのは1作目だけです。それでも150分あります。行定監督作品なので映像美が良さそうです。放送されれば見てみたいと思います。 時間はとてもかかったのですが面白かったです。 オススメ度 春の雪~清顕と聡子の追想物語~(DVD) ◆20%OFF! お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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