誕生~そして長い一日
8月30日よりブログ「レイヤのパパ」をはじめました。以下は、それまでのことを振り返って書いてます。-------------------------------------------29日の夜、私が帰宅すると妻の陣痛が始まっていた。病院に電話すると「まだしばらく様子を見ましょう」とのこと。しかし、やっぱり我慢できそうにないらしく、私が運転して病院へ。ほどなく到着して診察してもらう。しばらくして、診察室から出てきた担当医が私に説明する。「子宮が5センチくらい拡がっていますね。今晩中に生まれますよ。」とのこと。予定日より2週間位早いが、ついにこの時がきたか、という感じ。私達夫婦にとってはじめての子ども。おなかにいるときは、元気よく動いていて、激しく蹴るもんだから妻も時々びっくりしたことがあったようだ。エコー撮影するときは、顔は大抵そっぽを向いていて、ろくに顔が写らなかった。そして隅のほうにいることが多かったようで、よく夫婦で「変わり者」なのかなぁ等と笑い合っていた。いざ、お産が始まり、私も立ち会うことに。実は、立会い出産は恐ろしくて、外で待っていようと思っていたのだが、いざ、お産が始まり、助産師さんが「ご主人、立会いますか?」と訊いてきたので、おそるおそる中へ入ってみた。妻もかなり苦しがっている。額の汗を拭くぐらいしかできないが、心の中で応援していた。そして・・・平成17年7月30日 午前2時37分「おぎゃー!!!」2772グラムの元気な男の子が誕生。ほどなく抱かせてもらった。“自分の子どもかぁ”正直実感はない。それよりもお産が無事に終わってホッとした。初めて対面したとき「おやっ?」と思った。目がちょっと・・・でも、そんなことは直ぐに忘れ、しばし親子3人の時間を過ごす。すでに時刻は朝の5時半。眠たい。私は一眠りするために一旦帰宅。その日午後に再び妻と我が子に会いに病院へ。しばらく病室にいると助産師さんが「ご主人何時頃までおられます?」と尋ねてきた。「主治医がご夫婦にお話しがあるそうです」と。一抹の不安を抱えながら主治医のいる個室へ。そして主治医のはなし。「ダウン症をご存知ですか?恐らくお子さんはダウン症だと思います。」と。ちょうど、その日近くの大きな病院の小児科医が、ここに来ていたそうで、その先生に診てもらったところ、やはりダウン症でしょう、と言っていた。「ダウン症というのは染色体の数が・・・」と説明があったがよく分からない。ダウン症の人をかつて見たことはあるが、それに関する知識などない。ダウン症って何だ?どうしてうちの子が?これは現実なのか?親には何と言おうか?・・・etc妻が妊娠しているころ、よく夫婦で冗談を言っていた。ミュージシャンにしようか?プロ野球選手にするには金がかかるしなぁ・・・どの親でも同じことを思うと思う。しかし、ダウン症となると・・・一体将来はどうなる?様々なことが頭をよぎる。病院から帰って1人になるとインターネットで「ダウン症」をキーワードに検索をかけた。膨大に出てくるHPを見る。そしてため息が・・・なんでうちの子が?生まれる確率は1/1000ってあるじゃないか。しかもほとんどが突然変異だって。うちの子に限って何でまた・・・よりによって・・・そしてため息。その晩、HPを次々と見ていてほとんど寝られなかった。翌日に続く。