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カテゴリ:独身生活日記
先日、辻井伸行さんのお母様が書いた本、
「のぶカンタービレ!」を読んだブログを書いたのですが、 NHKで、辻井さんが優勝した、ピアノコンクールの 舞台裏のドキュメンタリー番組を見ました。 先日読んだ本で、ピアノコンクールに挑戦するということが どんなに過酷なものか、読んではいたのですが、 映像で見ると、よりよくわかりました。 普通のピアニストであれば、指揮者や他の演奏者との コミュニケーションは、目を見て、言葉を交わして 成り立っていきますが、辻井さんはそれができません。 しかし、演奏開始のタイミングなど、指揮者の息使いに ぴったりあわせて、なんの支障もありません。 四重奏とのリハーサルも、そういったタイミングの確認や、 意思疎通に通訳やマネージャーを介すため、時間がかかり、与えられた 時間の半分くらいしか、実際の演奏あわせをすることが できなかったのですが、本番は素晴らしい演奏でした。 全体を通じて印象的だったのは、彼と共演する演奏者や指揮者が、 全盲だから、英語が話せないから、ということで、辻井さんに 例えば同情したり、ほんとに大丈夫?みたいな態度をせず、 どうやったらいい演奏ができるか、どうすれば辻井さんの 能力を、表現したいことを充分に発揮させることができるか、 コミュニケーションをとろうとしていたことです。 もちろん辻井さんが素晴らしいのは、「全盲なのにあれだけの演奏が できること」ではなく、純粋で、作曲者の意図を充分に理解し、 表現する才能にたけているということだと思います。 実際、演奏後、鳴り止まぬ拍手のなか、ピアノに手をついておじぎをし、 指揮者などに手をひかれて舞台を去っていくところを見ると、 あ、そっか、全盲なんだっけ、ほんとに全盲なんだ・・・と びっくりしてしまいます。 辻井さんの公式HPでは、彼の演奏を聴いたり、今後のTV放映予定など も掲載されています。 是非一度訪問してみてはいかがでしょうか。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2009年11月28日 22時04分39秒
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