わたしのブログ

先月、積水化学工業からセキスイハイムアパート入居者（首都圏、近畿圏、中部圏、東海圏）のアンケート調査結果が発表されましたが、興味ある結果となっています。
　
その中でアパート（物件）決定理由として、
　・１位は「家賃」
　・２位は単身者「交通の便」、ファミリー層「駐車場の確保」
となっています。
入居者が物件を選ぶのに、最寄り交通機関や間取り、設備、立地・環境を優先するのはよく知られていますが、アンケート調査で部屋を決めるポインは、ズバリ家賃と回答されますと、賃貸経営はなんだかんだと
いっても家賃設定で入居者の気持ちをつかむのだということが分かります。
　
家賃は、
・新築時……収支計画に基づいて、周辺物件とのバランスで決　
　　　　　　　　まる
・入居時……一定の賃料で推移
・空室時……収支のバランスを崩しても、周辺物件より低めに
　　　　　　　　設定すると、おおよそ３つのパターンで、値上げはなかなか難しい状況です。

　土地の値下がりが続いていて固定資産税が一時のことを思うと低くなって
いるので、租税負担の増大を理由に家賃を上げるわけにもいかず
現状維持となります。

　また、市場の空気が変わって、これまでごく普通に見られていた契約期間
２年、３年目に更新して更新料、更新手数料の受け取りといったことが
スムーズにいかなくなっています。
　大家さんの立場からすれば、賃貸経営の成否が家賃の設定で決定されるのなら、周辺の相場を横目で見ながら仲介を依頼している不動産会社の声を聞いて決めていかざるを得ない、こんな状況ではないでしょうか。