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カテゴリ:結婚について
前回結婚によるメリットについて書いたが、今回は日々変化する環境の中で、分業・規模のメリットが希薄化してきているという事について書きたい。
まずは何故分業のメリットが希薄化されて来ているのか。 そもそも分業のメリットとは、夫と妻が家庭外での労働と家事のいずれかに特化した方が効率的だとするメリットである。 分業のメリットはいわゆる比較優位論に基づくものである。 女性に比べて男性の賃金の方が平均的に高いこと、また一般に男性の方が家事に不慣れだとされることから、伝統的に夫が外で働き、妻が家事をするということが想定されてきた。 そしてこうしたメリットは両者の得手不得手が異なるほど大きくなることが知られている。 つまり、男女の賃金格差が大きいほど、また家事スキルの差が大きいほど、分業するメリットは大きい。 上記を読んで、既にお気付きの事と察するが、今のご時世これをメリットと考える人がどれくらいいるのだろう。 女性の高学歴化による賃金格差の縮小や、コンビニ等の出現による家事の負担の軽減等。 分業せずともなんとかなるこの世の中なのである。 まあ、この学者さんがこれをメリットと提唱したのがそもそもいつか分からないから何とも言えないが、希薄化するのは至極当然の事である。 次に規模のメリットの希薄化について。 これは、例えば、住居費については一緒に住むことにより台所や風呂、トイレなどを共有できることから安くなるということであり、光熱・水道費については生活時間を共有することで節約が期待できるとともに固定費も半分で済む、また家具などの耐久財購入費については共有できれば半分で済むなどの効果が期待できる。 これに関して言うと、それほど希薄化は進んでいないのだが、所謂パラサイトシングルと言われる方達にフォーカスすると分かりやすい。 親と同居する未婚者は、住居や食事などの面で既に規模の利益を十分に享受していることから、結婚して新しい生活を始めると、むしろ規模の利益が失われる場合もあるのではと考えられる。 一方で精神的なメリット。 これに関して言うと、既婚者を含め、結婚の良い点について尋ねたところ、いずれの人においても 「家族や子どもを持てる」 「精神的な安定が得られる」 「好きな人と一緒にいられる」 「人生の喜びや悲しみを分かち合える」をメリットとして挙げる人が多く、 「経済的な安定が得られる」と考える人よりも高い数値を示している。 つまり、結婚に期待するものは経済的な利益や安定よりも精神的なメリットであることがうかがわれる。 皆さんいかがでしょうか? 結婚に何を求めますか? 「敬天愛人」 天はあらゆる人を同一に愛する。ゆえに我々も、自分を愛するように人を愛さねばならない。 という意味の言葉です。 何かを求めるものでは無いのかも知れません。 ただ、その人を愛しているから。 それだけでいいじゃないですか! そんな事を考えてる今日この頃。 さあ、今日も言っちゃいますか!! 「愛だろ!愛!!」 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2006.08.04 18:22:32
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