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カテゴリ:感じたこと・知ったこと
お正月の1月3日から5日まで、夫と2人で東北へ行ってきました。 あの大震災からほぼ1年10か月が経ちました。被災地はどんなになっている のか、復興は進んでいるのか。自分の目で実際に見てみて、お話をきいてみて、 本当に色々なことを思い感じる旅でした。見れたところはほんの一部ですが。 今すぐにこの思いは表せないような気がしています。また時間をおいて自分の 中で整理し、言葉に出来る時がきたら書いてみたいと思います。 夫は震災後二週間位たった3月下旬頃、職場からの派遣で宮城に行っていたこと があります。その時に自分で見た場所が今どう変わっているのか、それを見て みたい、そしてその後に知った事実を確かめてみたいという思いが、今回の旅の 動機になりました。私は東北に行ったのは初めてです。宮城と岩手に行きました。 特に津波の被害が大きかった海岸線を中心に。 積み上げられた瓦礫の山、建物の基礎だけ残った空き地、倒れたままのビル、屋上 まで水がきた学校、塩害で枯れた斜面の木、落ちた橋、地盤沈下で海面すれすれの 道路、あちこちで寸断されて迂回する道。。。 「昨日まで元気で自分の隣に当たり前に居た人が、一瞬のうちにいなくなることを 想像できるでしょうか」と語り部の方がおっしゃった言葉が印象的でした。 「心が折れるんですよ」「生きることだけがすべてでした」「地震が落ち着くと他人が 怖かった。人によっても元気づけられた」「私たちはもう救援物資は必要ないんです どうかこの震災を過去のことにしないでください。忘れないでください。一緒に考え てください。ここで見たことを帰ってそのまま伝えてください。私たちの時間はあの 時で止まったままです。まだまだこれからなのです」と。 仮設の建物が出来て生活の息吹が感じられるところもあれば、まだ手つかずの場所 も多く見られました。 自分に何が出来るのだろう。思いをはせることは出来る。おかしいことはおかしいと 声を上げることは出来る。たとえ小さな声でも集まれば大きな力になるかもしれない。 自分の身の回りの出来ることから少しずつ。これからなのですよね。 昨晩家に帰って来ると、義母と息子と娘と犬が家に居ました。元気でした。これが 私の家族なんだなあ。ありがたいことです。息子が今朝言いました。 「淋しさは怒りになる」って。人は人との繫がりを愛を求める生き物なのでしょうね。 亡くなられた方々のご冥福を、心よりお祈り申しあげます。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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