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カテゴリ:息子のこと
わけですが、今となってはそれは親や先生への気遣いからくるサービス登校だったなと
よくわかります。ただ入試の前の数か月は自分のために登校していたのかもしれません。 その頃の私は先生と一緒になって、1日でも1時間でも多く学校で過ごせることが、本人 にとってよいことと考えていました。息子が学校へ行けると、とても嬉しかったのです。 でもそこには、息子本人の気持ちが全く考慮されていなかったのですね。 まず最初に「学校に行く」という答えありきだったんです。 この当時息子に聞いたわけではありませんが、息子は本心では学校へ行くことが苦痛だっ たのではないかと思います。自分でも説明が出来ない何らかのひっかかりが心にあった ように思います。だからその頃の息子は本当にに自分を鼓舞して、行ってたのだと。 時には友達と一緒に、また2時間目からとか3時間目からとか行ったこともあります。 五月雨登校の後半は別室登校だったのですが、それは単に出席日数を増やすためだけ でした。それがあったから、最初の公立全日制の高校に合格したのかもしれません。 わかりませんけどね。。。でも家の場合は高校でも朝起きられなくなって、途中で通えなく なりましたけど。 五月雨登校によって学校の出席日数は増えたのかもしれないけど、息子のエネルギーや 自己肯定感はおちる一方だったんじゃないかな。そしてそんな状態で学校へ行ってる わけだから、勉強が頭に入るとも思えません。体のためにその時に必要な睡眠も充分に とれない。ただその頃家に居たとしてもそんなに居心地がいいわけじゃないから、気持ち がゆっくりと休まることもなかったでしょうが。。。 もっとも私は単に睡眠がとれていれば休まってると思っていたんですよね。最初はね。 あの頃の息子には本当に悪いことをしたなと思います。 「今は学校へ行かなくていい」「家でゆっくりと休めばいい」って何で言ってあげられな かったのかな。きっと自分も「学校へ行かないと大変なことになる」「他に道はない」って 思っていたんでしょうね。 今でもあの頃の息子の険しい苦しそうな表情を思い出します。今考えると娘よりもはるか にエネルギーダウンしてました。ただ息子はずっと部活をしていたから、娘よりも体力が あって、そう出来たのかもしれません。 私は息子の口に出た「学校へ行きたいのに行けない」「部活を続けたい」という言葉だけを 自分の都合のいいように解釈して、本当の息子の気持ちに寄り添っていなかった。 そして、強迫症状や物に当たって荒れるということが出てくると、「何かの精神疾患かな」 と思ったりしていました。誰でも自分の本当の気持ちに反することをずっとしていたら、 そうなりますよね。。。 息子が五月雨登校の時に、私だけがスクールカウンセリングを受けていました。 その時「学校をお休みしていても大丈夫ですよ」とは一度も言われませんでした。 もっともその頃の私は、そう言われたとしてもそうは思えなかったでしょうけどね。 「休んでいたとしても、秋ぐらいからは(入試を意識して)行くようになりますよ」とは 言われた記憶があります。 途中でカウンセリングも辞めてしまって、私はこの1人の方だけのスクールカウンセリング しか受けていないのですが、「学校へ行けるようにする」ことが前提にあったのかな? それとも単にその時の親や子どもの気持ちを受け止めてくれる、というカウンセリングも あるのでしょうか? そして誤解のないように申し上げておきますが、私はスクールカウンセリングがよくない とか、五月雨登校しない方がいいとか、別室登校はよくないとか言ってるわけではない のです。それはもう1人1人子どもの状況は違いますから。それぞれのお家の考え方もあ りますし。ただ一番大事なのは、その時の子どもの気持ちを尊重することだと思います。 子どもがその時にどう思っているのか、どうしたいのか。時間がかかっても子どもが 決めることが大事だと。私は息子の時は、それが出来ていませんでした。 だからこれは自分にも言ってることなんです。せめて親が子どもを焦らせないって。。。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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