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カテゴリ:本のこと
はっと思い出したのが、丁度2年前に図書館で借りて読んだ
田中茂樹氏の書かれた『子どもを信じること』と言う本のこと。 振り返ってみると、自分の日記にも、2012年の12月7日に 同じことを書いていました。 本はその時読んで返却したので手元にはないのですが、ノートに 自分の気持ちが惹きつけられた箇所を後何箇所か書き抜いていて、 読み返してみました。なんと9ページ分もあったのです 私は借りてきた本からよく書き抜きしたりするのですが、他の本に 比べてもとても多かったのです。それだけ共感するところが多かっ たのだと思います。 その中からさらに自分が勇気を貰った箇所や、気付きを頂いた箇所を 書き出してみましたので、長くなりますがよかったらお付き合いくだ さい。田中氏はお医者様でもあり、臨床心理士でもある方です。 不登校のことも少し書かれていますが、そればかりではなく小さい頃 から、少し大きくなるまでの子育て全般について書かれています。 ご自分の臨床体験や子育てからの例もあり、わかりやすく書かれている と私は思いました。 (2011.9 大隈書店出版 『子どもを信じること』より ) 表現されることがなければ、そこに問題があることに周囲が気づく こともありません。たとえば不登校はそれまで苦しかった子どもが 自分を助けるために勇気を出してとった行動だと言えます。 その意味では自尊心を傷つけられ続けていても我慢して学校に通って いることの方が、問題としてはより深刻である場合もあります。 生きていく上で基本となる行為については「まず好きになる」ことが 大切であって、それが「上手にできる」とか「正しくできる」のは 好きになった後で良いということです。 子どもが「まず好きになる」ということが大切です。 そして親はこのことを子育てにおける一番の目標にするべき。 「まず好きになる」という育児の目標は「生きることを好きになる」と いうことにつながります。 最も重要なことは、いろいろ失敗しても、自分でなんとかできることが あるし、相手や周りの人が支えてくれることもある。結局は大丈夫なのだ。 なんとかなるのだ。ということを何度も味わうことだと思います。 これは人間にとって必須の体験だと言えるでしょう。 そのためにも、親は子どもが安全に失敗する機会を奪わないように、重々 気をつける必要があるのです。 子どもないしは親が他人に羨ましがられるようになるのではなく、子ども 本人が「自分は幸せである」と感じることがなにより大切です。 この違いは非常に大きいと思うのですが、そのことに無頓着な人があまりに 多いと私は日々感じています。 親子の会話でも、子どもが話している時に、何があったのかということよりも 子どもはどう感じているのか、に感心を向ける練習をすることで、会話の感じ が変わってきます。 人は思い出したくないことや考えたくないことを、他人に対してだけでなく自分 に対しても隠そうとします。しかし完全に隠すことはできないので、なんとなく 心の奥でくすぶっています。そして気持ちを不安にさせます。 そういう時に先を急がせず、じっくり話を聞いてくれる誰かが側にいてくれる ことで、暗がりを2人で手探りしてすすむように、怖くて避けていたものに近づ くことができるのです。 子どもを大事にすることは、自分が子どもであった過去に遡って、子どもの頃の 自分のことも大事にしていることになるのではないかと私は思います。 結局のところ子どもを信じるということは、かつて子どもであった自分を信じる こと。そして今の自分を信じることでもあると私は思います。 自分を信じて子どもを信じて、親として子どもに接していくことが、子どもを幸せ にすることにつながると私は考えています。 あわてて書いたので、原文のまま書けていないかもしれません。 また私自身の琴線に触れたところを抜粋したので、偏っているかもしれません。 興味がある方はまた読んでみてください 全体を読むと田中氏の言わんとすることが、もっと伝わると思います。 コスモスも終わりです お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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