カウンセリング
今日は午後からカウンセリングに行ってきます。二年位から、三か月に一回位の頻度 で、話を聞いてもらっています。中学校のスクールカウンセリングが自然消滅した頃 息子が完全不登校に入り、自分でも気持の立て直しがなかなかできませんでした。 息子は家からほとんど出ないし、「学校」「勉強」「病院」等の言葉に荒れ、いつも いらいらして、暴言を吐いたり、壁に穴をあけたりしていました。 することは、「寝る」「パソコンをする」「携帯をいじる」「ゲームをする」「漫画を 読む」「ギターを弾く」後は室内でテニスボールを壁にあてたり、テレビをたまに見た りする位で、家族との会話もあまりなく、本人もとてもつらい状態でした。 私は、自分のつらさと息子のつらさが一緒になって、毎日何をする気にもならず、心 の中に澱のようなものがたまり、夜もあまり眠れず、軽い鬱のような状態でした。 どこかに自分の気持ちを「吐き出す」必要がありました。 そこで心療内科を受診しました。先生は話を聞いて、2,3種類の薬を出してくれまし たが、あまり状況は変わりませんでした。3回位受診した時、その先生がボランテイア ?で週一回行っている、「保健センター」のカウンセリングをすすめてくれました。 それは公共機関の行う「思春期相談」のようなもので、無料で話を聞いてくれるという ものです。投薬とかは無く、ただ話を聞いてもらうだけです。初回のみ一時間で、後は 三十分です。ただ利用される方も多いので、予約は三カ月に一回位しかとれません。 カウンセリングに何を求めるかは人それぞれだと思いますが、私はただ「話」を聞いて もらえるだけでよかった。自分の「話」を何の否定の言葉もはさまず、ただただ頷いて 聞いてもらえればよかった。初めてカウンセリングを受けた時、なにか気持のつかえが とれて、スッキリしたのを覚えています。先生からは、「こうしたら」「ああしたら」 というような提案はあまりなく、「そうですね」「それでいいと思いますよ」「大変だ ったね」っていうような言葉をかけてもらいました。 カウンセリングを受けている時、息子もこうしてほしかったんだろうなあと思いました。 自分の辛い気持ちを、ただ聴いてほしかったんだなあって。でも息子は病院、カウンセ リングは全く拒否していたので、連れて行くことはできませんでしたけど。 先生は指示めいたことはあまり言われなかったけど、一回だけ強く背中を押してもらった ことがあります。それは息子が最初の高校の留年が決定して、次に県外の高校へ行きた いと言っていることを相談した時です。 「本人が決めた事だったら、たとえそれがうまくいかなくて、帰ってきても、一切とがめ ない、いい経験したねって心から言ってあげられるんだったら、行かせてあげなさい。 ただここで、諦めさせておいて、後になって本人に行くようにすすめるのは、とても 失礼なことだよね。」って。「失敗した時のリスクが大きすぎる」って言って、最初は 反対していた夫も、私からそう聞いて決心がついたみたいです。 今日も先生と会って気持ちを「吐き出し」てこようと思います。