カテゴリ:営業代行会社の日常
需要が推察され、そこに商品なり、サービスなりを投下できれば
事業が成り立ってしまう、と早合点する人たちがあまりにも多すぎる。 これは恐らくフレームワーク思考のリテラシーレベルが底上げされた ことに起因すると思う。 それはそれで共通言語で話をしやすいのでとても良いことだと思う のだけど、リアリティーが足りず、血肉が吹き込まれていない。 事業は方程式通りには絶対うまくいかないし、係数のとりかた一つで 計画は大きくブレることもザラにある。 そこでウチでは起業レベルの段階で案件を受託する際は、一つお願い することがある。 それは友人・知人等の縁故者や自社の取引先や子会社等の関係会社 以外の想定顧客から一定数の(仮)申込書なり(仮)注文書を一定期間 以内に獲得してもらう。 このようなお願いをするのにはいくつか理由がある。 確度の高いターゲティングが出来てるかどうかや実需があるのかどうか の確認は当然の事として、妄想から現実に落とし込んだ上で、顧客獲得 プロセスにかかるアナログな部分での大変さを痛感してもらう。 そして受注までにかかる時間、受注までにかかるコスト、想定受注プロセス と実際受注プロセスのズレを炙り出し、各プロセス毎の障壁とその解決策 を抽出して最適受注プロセスを導き出す。 これら以外にもいくつもあるけど、総括してコミュニケーションコストとして 認識して頂くことが、その後の事業計画を確度の高いものに仕上げること に繋がる。 これが出来てないとリソースの活用配分、とくに資金繰りに狂いが生じる。 こんなの当たり前だろ、と思う人も多いと思うけど、その当たり前のこと が出来ていないケースがあまりにも散見される。 研鑽されたアウトフレームの後の画竜点睛が実は一番大切です。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2008年03月18日 12時55分25秒
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