|
カテゴリ:映画の話 『タ行』
怪奇映画は数多あれど、こんなに切ないのはそうそう無いと思いますな。
監督は、フランシス・フォード・コッポラ。巨匠が描く文学的怪奇映画でございます。いや、もう怪奇というのは無しで観ても素晴らしい映画だと思いますぞ。切ない愛の物語。なぜか見終わる頃には残虐非道な『ドラキュラ伯爵』に肩入れしてることでしょう。 主演は、イングランド産の元祖キレ芸 ゲイリー・オールドマン。 共演は、まだうぶだったカワイイあの子 ウィノナ・ライダー。 博士・医師・学者…なんか偉い役が多い アンソニー・ホプキンス。 まだ特殊能力の備わっていない普通の人だった頃の キアヌ・リーヴス先生。 さりげなく出演しているイタリアの至宝 モニカ・ベルッチ。 中世ヨーロッパで恐れられたドラキュラ伯爵。悪魔のような強さと繊細な心を併せ持つアンチヒーロー。 そんな彼も、ある日、お妃さまに先立たれ精神を保てなくなってしまいます。今まで忠誠を誓った神を呪い、自らを貶め、生まれ変わってくるお妃を待つために、闇の世界で行き続ける定めを背負います。 で、生まれ変わったお妃を見つけるんですが、当然、そこには前世の記憶など欠片も無く、婚約者との楽しい生活があります。 それでも伯爵はお后に近付きます。当然、奇妙な感覚に囚われるワケですが、次第に自分の定めを理解して伯爵に心を開いていく。 婚約者は心配して悪魔祓いの博士に相談を持ち掛けますが、これが壮絶な戦いの始まりとなっていくのです。 ラストシーンでのウィノナ・ライダーの覚悟。ゲイリー・オールドマンの安らぎ。涙涙でございます。 美術も美しく、音楽も素晴らしい。 ゴシック・ホラーが苦手な女性にも是非、観て欲しい映画ですね。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
|