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カテゴリ:映画の話 『タ行』
かつて日本人にも“他人のために命を投げ出す覚悟がある人”がいた。
『真の革命家は偉大なる“愛”によって導かれる。』と答えるその人こそ、20世紀のカリスマ、エルネスト・チェ・ゲバラ。 貧困と差別、腐敗と汚職…人間が人間らしく平等に生きる権利を勝ち取るために立ちあがったアルゼンチン人の医師、エルネスト・ゲバラ。キューバの独裁政権に武力を持って立ち向かうことを説いたマルクス主義者で活動家のフィデル・カストロとともに、キューバに乗り込んだ…何のつても無く、何の手助けも無いまま… 監督は、スティーヴン・ソダーバーグ。見事なカメラワークで臨場感を作り上げています。 主演は、“におい立つ男”ベネチオ・デル・トロ。カンヌで主演男優賞を受賞しています。 内容は、メキシコで医師として働くエルネスト・ゲバラ。アルゼンチン人の彼の元へ、ある日、フィデル・カストロという大男がやってきます。 昔、南米大陸をバイクで旅した経験があるゲバラも、貧富の差、腐敗した政府、南米の闇を具に見てきた一人であったが、そんな荒んだ祖国を圧政から救い出したいというカストロの熱い思いに同調する。 わずか80人ほどの仲間と小さな漁船で海を渡り、強大なキューバ軍との戦いを目指す一行だったが、上陸後に残ったのはカストロ以下、ほんの十数名だった。 ゲバラ自身、ヒドイ喘息を抱えながらも仲間とともに山中に潜み、ゲリラ作戦を展開するカストロ隊であったが、徐々に仲間も増え、物資も集まり、打倒・政府で同調する組織や協賛する人々も出てくるが、厳しい戦いであることに変わりは無かった。 各地で成果を挙げていたゲリラ部隊だが、組織力に弱く、統率力にも欠けた。カストロはゲバラに若い兵士の指導役を任命する。 彼らの中に読み書き計算が出来るものがほとんどいなかった。ゲバラは訓練と行軍の傍ら、部隊に勉強をすることを命じた。そして、農民と女子供を敬うこと、奪わないこと、負傷兵を敵味方関係なく守ること、その規律を守ることを特に厳しく指導した。そして部隊を去る事にも何らペナルティーを科さなかった。しかし、規律を守らないものに対しては処刑をも辞さなかった。 徐々に中心都市へ向かうゲリラ軍最大の攻防は都市・サンタクララでの戦いだった。圧倒的兵力を前に、ゲリラ部隊はどのように戦うのか… 4ションペン 4デンゼル 4デニーロ お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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