|
カテゴリ:映画の話 『タ行』
引き続きのロードショウで観てきました。
前回の『革命』の部分がいまひとつよくわからなかったんで、これでスッキリするかと思ったら、逆により深い謎が残ったり、とにかく釈然としない…う~ん、やっぱりその時、そこにいて、そこで暮らしていなければ感じられないことが大き過ぎて、ぶっちゃけて平和ボケの日本人には難しい映画なんではないか?と思ったりもします。 誤解しないようにしなければならないのは、決して『革命のためなら人を殺しても構わない』ってことではないということですね。奴隷のような暮らしを押し付けられても何も言えずにいる弱い人たちのために命を懸けて戦うこととはどういうことか?ってことなんだと思うんだが… 監督は、スティーブン・ソダーバーグ。28歳の革命とは全く違うストレートな技法です。カメラもブレまくります。 主演は、ベネチオ・デル・トロ。もう言うことはありません。 フィデル・カストロ率いる市民部隊のゲリラ作戦により、見事に『キューバ革命』を成し遂げた後、新たなキューバ政府を立ち上げた彼の片腕であったエルネスト・チェ・ゲバラは、新たな政府でもキューバのために働いていたが、ある日、『農地改革を視察に行く』と言い残し、忽然と姿を消す。 大きな黒ぶちメガネに禿げ上がった頭、大胆な変装で子供たちも気づかない。そっと家族に別れを告げ、南米ボリビアに潜入していた。 ボリビアは大統領制であるものの、実際はアメリカの支援を受ける独裁政権で、多くの国民は貧しい暮らしを強いられ、ろくな医療も受けられず、まともな教育も無く、炭鉱で働く多くの労働者は、30歳を迎えることなく死んでいく…そんな格差の大きな国であった。 キューバからの仲間と、ボリビア国内の市民部隊とでゲリラ戦線を敷き、密かに革命を成し遂げるため動き出すが、『武力での革命は望まない』とするボリビア共産党からの支援は絶たれ、キューバからの物資も滞りだす… やがて、野営をしていた地域にボリビア軍が侵攻してくる。軍は国中の農民たちにゲリラ軍が野蛮な軍隊であると洗脳し、決して協力しないこと、ゲリラ軍の情報を提供するように強要する。 大統領は、ゲリラ軍の中にチェ・ゲバラがいることを大いに恐れ、アメリカに政府軍の強化を依頼する。武器と兵器、ヘリや戦闘機を駆使し、あっという間にゲリラ軍を追い詰めていく。 いくつもに分断されたゲリラ軍はやがてお互いの位置すらもわからなくなり、ゲバラの部隊もいよいよ政府軍に包囲されていた… 日本では幕末、新撰組とかこういう感じだったのかな?例えるなら、土方歳三、そんな人物だったのかも知れない… 『モーターサイクル・ダイアリーズ』から観れば少しは理解できるのかな?当時の南米諸国のヒドさが… 3ションペン 4デンゼル 4デニーロ お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
|