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カテゴリ:思想
生命の発生からして、脳は自律神経系の内臓の筋肉を制御
する内臓脳(植物性)が先で、それが筋肉に伝わり外界に対す る関係を持つことが出来るように進化しています。 もともとは、内臓が生み出す欲求が「こころ」で、心臓の動 き、肺による呼吸、内蔵機能の動きも、この自律神経系に由来 し、密接な関係を持っています。たとえば、それは理性や意志で コントロールできない部分です。 これらは食欲や性欲など、情動に関わることも全てこの内臓 系の情動脳、つまり内臓脳(植物性)が司っています。 一方で、本来体壁系(動物性)の意志の力で動かせる筋肉な どの働きに由来する作用の側に、精神や理性といった体壁系 の脳、つまり大脳新皮質があります。 どちらが強いかと言えば内臓脳(植物性)ですから、後発の 体壁脳(動物性)は内臓脳(植物性)を逆コントロールするのは とても困難です。理性で性欲が抑えきれないのも、うなずけま す。 この内臓脳が、私たちの思考や言語や表情、感情などに大 きく影響していることは、また触れていきます。 少し難しい、内臓脳(植物性)と体壁脳(動物性)という生物学 からの心の探究です。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2006年05月06日 16時04分36秒
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