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カテゴリ:歴史
韓国旅行からハングル文字のルーツを求めている内に、「漢字の伝来とその変容」という漢民族の文字が中国の漢字になったことを先ず知った。それは、朝鮮に渡り、朝鮮でも漢字を使うという影響を受け、さらに日本へと伝来。こうして、漢字は仮名文字の誕生でやがて日本語として漢字交じりの表記が定着。一方、朝鮮ではまったく異質の、モンゴル文字などの転用で独自のハングル文字を作り、それが公用語となっていた。この唐突とも思える創造言語が、実は周辺の国々の文字を利用していることを知り、さらに漢字圏が非常
限られていることも知った。そこで、日本の漢字伝来以前の文字や、周辺の国々の独自の文字の伝来とその定着を検証する興味に駆られる切っ掛けとなった。 参考文献: (1) 「文字の世界史」(ルイ・カンジャルベ著)より ・文字以前の絵文字、身振り ・楔形文字 シュメール文字、ヒッタイト語、古代ペルシャ文字、原インド文字 ・エジプト文字 ・中国文字 漢字、朝鮮文字 ベトナム文字 日本文字 ・ギリシャアルファベット イタリア文字、コプト文字、ゴート文字、ルーン文字、アルメニア文字 グルジア文字、グラゴール文字、キリル文字 ・インドの音節文字、北方文字、チベット文字、南方文字、パーリ文字 ・アラビア文字 ・マヤ文字 *様々な言語のルーツと発達史、さらにはその影響等をまとめてみる。 *言語の発達は、人が道具を使い、手が発達し、脳も発達して過程でそれに比例して言語が発達、文字の創作もレベルアップしていった。ただ、引っ掻いたような線文字の楔形文字から曲線や複雑な形態の模写を識別し表現出来るようになってきてから、急激に言葉の文字化が行われたと言える。 壁画では動物で圧倒的に多いのはバイソン、次に馬、雌鹿、野生山羊の順。また、 手の陰画が多く、壁面に手を押し当てて顔料を周囲に塗るか、口に含んで吹き付け るなどしている。ただ、完全な指は珍しく、指が欠損している手形が多い。恐らく 神への犠牲か東証や栄養失調などでの原因が考えられている。 ただ、ここで壁画分類と手形の欠損などから次の仮説が立てられた。 「狩りの仕草の表象が、洞窟壁画に直接転写された」と。つまり、馬が居たと知らせるときに手を開き、水牛が居たときには四本の指を折ると言ったように。こうして、これらを統計にまとめると手型コードは狩猟の際の交信に使われたり、手振り身振りによる信号や意思伝達として使われたというのが定説になっている。これは戦争や月の満ち欠けなどにも通信コードとして利用され、洞窟壁画、マヤ彫刻などの記号に転化し、やがて文字の原型になっていったと考えられる。 紀元前3000年ころメソポタミアのチグリス、ユーフラテス川に挟まれたシュ メール文化が人類史に画期的な発明を残している。それは、文字である。 ネンド玉に円錐形の証票が埋め込まれ、その数で羊の引き渡した頭数を表していた。 シュメール文字 火を通した粘土板に楔形文字を書く。 (2)世界の言語ガイドブックより ・フィンランド語 フィンランド(フィンランド語でスオミと言う)ではフィンランド語とサーミ語が公用語とされているが、1540年以前はフィンランド語で書かれた文献等が無く中世ヨーロッパ同様ラテン語が使われ、1809年までスウェーデン領であったためスウェーデン語も使用されていた。しかし、アグリコラ(フィンランド語書き言葉の父)が聖書などの翻訳をフィンランド語で行い、方言にも通じていたため、その基礎を築いたと言われている。フィンランドが1810年以降スウェーデン領からロシア領になり、民族意識が高まりフィンランド語による文学作品も多く出た。レンルートは「カレリア」を出版し国民文化の担い手となった。 古代日本語 勝山古墳出土 3C 木片と土器 日本語の文法上の特徴: 主語-目的語-動詞の語順。 「て・に・を・は」がある。 形容詞は名詞の前にくる。 日本語の音韻上の特徴: 単語はだいたい二音節である。 語の頭にr音が立たない。 語の頭に濁音が立たない。 濁音が少ない。 語の頭に、二つ以上の子音(子音群)が立たない。 二重子音(子音群)がない。 重母音が本来なかった。 単語は原則として母音で終わる。 rとlの区別がない。 日本語はアイヌ語、朝鮮語、モンゴル語、ツングース語などに近い。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2006年05月16日 15時39分14秒
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