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カテゴリ:科学
皆さんは「認知症」という病気をご存じでしょうか。年寄りになると脳の老化と共に誰にでも起こりうる病といえ、また親が次第に年を重ねていく内に、子供にとっても無視できない大きなテーマとなります。
実は自分にも父親の「認知症」の問題で、最近かなり悩まされ、病院との関わりも増え、要介護の認定以後、ケアマネージャーさんとの関わりも増えてきました。 ■認知症とは・・・ 認知症は脳の病気 「20歳代をピークに脳細胞は1日に10万個程度死滅する」と、言われています。 年を取ると物忘れが多くなります。「名前が出てこない」「何しにココに来たんだっけ」などと。 これは、脳の老化の1つで自然の事です。物忘れしている事に自分自身気づいていますし、生活上での支障も全くありません。 ところが、病気による脳の萎縮や脳血管性障害で認知症といわれる病気になると、体験や出来事の記憶の全てを失います。恐ろしいことに忘れている事すら、忘れているのです。時間や場所、計算や常識などの認識が取れなくなってきます。 このため、社会生活が困難になったり、日常生活が困難になったりします。認知症が進行すると、寝たきりや人格崩壊になってしまいます。 老化による物忘れと認知症による物忘れでは、以下のような違いがあります。 老化による物忘れ 認知症による物忘れ 症状 名前や日付など、 とっさに思い出せない。 体験した全てを忘れている。 最近の出来事の記憶がない。 時間/居場所 意識がある。理解できる。 時間や自分のいる場所が分らなくなる。 幻覚/妄想 無い。 幻覚や妄想を伴う場合もある。 人格 変化無く、維持される。 人格崩壊を招く場合もある。 日常生活 支障無く生活できる。 日常生活を営む事が困難。 認知症が進行すると、このように昼夜を問わず行き先も分からずに徘徊したり、買い物も支払いをせずにもって来ようとしたり、日常の記憶が抜け落ちていく事件が当たり前のように毎日起きてきます。老化による物忘れとは大きく異なり、記憶喪失と言っても過言ではない病人が、ある日我が家の親に訪れるのです。いや、自分に訪れるかもしれません。ここに大きな悲劇も生まれます。 そこで、もしこのことで、現に問題を抱えている方や、専門知識をお持ちの方、ぜひ、いろいろアドバイスや体験を意見交換しませんか。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2006年05月19日 23時56分25秒
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