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カテゴリ:科学
(1)原因:70才以上から発症しやすく、女性が男性の1.5~2倍の発症率を示している。特別な切っ掛けはなく、脳のニューロンという神経細胞が変性、死滅、脱落し急激に脳細胞の数が減少、脳が萎縮していく。酷い場合では正常に人との脳の60%まで萎縮する場合もある。特に「大脳皮質」や「海馬」という部分の萎縮が顕著である。
さらに神経細胞が減少するため、各神経細胞間のシナプス(接合部部)が切れてしまい、脳のネットワークがバラバラになる。アルツハイマー認知症では、特に前頭葉のシナプスが消失されていく。また、老化によって老人斑といって脳に出来るシミが一般には海馬付近に著しく増加するが、アルツハイマーでは大脳皮質のニューロン周辺に、アミロイドタンパク質が沈殿する。このタンパク質は凝集することでニューロンを死滅させることが分かった。 (2)症状: (1)近時記憶障害:見たり聞いたりしたばかりのものを 覚えられなくなる。たとえば、幼少期のことは覚えているのに食事した直ぐ後に「食事しよう」と言ったりします。 (2)見当識生涯:今居る場所、今日が何年何月何日か、季節はいつか、朝昼晩の区別や家族、親しい人の顔や名前が分からなくなる。 (3)失認:日常使用している財布、ボールペン、ブラシなどの名前や酔うとが分からなくなる。 (4)人格変化:几帳面だった人がだらしなくなったり、穏和な人が突然怒りっぽくなったり家族に暴力を振るうようになります。 (5)夜間不穏:不眠症になり、夕方になると落ち着きが亡くなったり、夜外出したり、早朝にごそごそ動き回るようになる。 (6)徘徊、失禁:無目的に彷徨ったり、排泄がコントロールできなくなったりする。 (7)幻覚、妄想:お金を盗まれた、とか食事をくれないといった「被害妄想」や配偶者が浮気しているとか「嫉妬妄想」など非現実的な妄想を抱くようになります。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2006年06月12日 23時17分14秒
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