037005 ランダム
 HOME | DIARY | PROFILE 【フォローする】 【ログイン】

作家の部屋 「ダルタニウスの苦悩」

作家の部屋 「ダルタニウスの苦悩」

【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! --/--
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x

PR

Freepage List

Profile

裕樹です

裕樹です

Keyword Search

▼キーワード検索

Favorite Blog

スザンヌの「ぶろぐ… スザンヌ☆さん

Comments

どぴゅ@ みんなホントにオナ鑑だけなの? 相互オナって約束だったけど、いざとなる…
2007年01月16日
XML
カテゴリ:社会
少子高齢化は大きな社会問題として先進諸国の将来に影を投げかけている。
というのも、その第一に女性が子供を産まなくなったことに原因がある。しかし、それは女性を責めるわけには行かない。なぜなら社会構造の全体の変化に大きな原因があるからだ。
 男女平等と機会均等から女性の社会進出、職場進出が可能となり男女同権思想が女性を働く労働者として社会参画できるように、弱者から強者へと変容してきたからだ。ただのお茶くみや跡庫の下働きのはずだった女性の立場は向上し、今や男性の上に立ち男を性の差別としてではなく上司として労働者である男を使用する立場になった。危険な仕事緒男だけの職場も門戸を開けられ、次第に女性と男性の職種の隔たりもなくなってきた。また、その女性としての特性を生かすことで男ではなしえない業務をも独占することも起きてきている。結婚と出産、育児もこの男女平等は研ぎ澄まされたように平等が押し進められ、出産と授乳意外は男女の育児参加も平等に行われ、出産による職場放棄を拒む女性達も増え、同棲しても結婚しない、あるいは結婚しても子供は生まない、生んでも育児分担や託児所等での自己作業の軽減で社会参画を果たすまでになった。このような社会構造の変化は少子化も進めることになった。
 これらの原因を踏まえて、少子化を防ぐとしたら、その構造変化を是正していく方法が社会全体に施されなければならない。
 ある専門家が1組の夫婦が2.1人を産めば少なくとも少子化にブレーキが掛けられるという。しかし、0.1人は社会全体で見た場合であって、具体的に夫婦1組を1ユニットとすれば、3人以上の子供を産めば計算上は少子化から、さらに右肩上がりの人口増へと向かうことにはならない。2人では一人が事件、事故や病気、或いは未婚などで次の世代を増やせなくなる場合があるので、3人以上なら少なくとも増加することになる。戦後の生めよ増やせよの時代の夫婦の出産数へのイメージは、やがて2、3人へと落ち着きだし、やがて2人くらいが社会常識のようになった。実は、問題は、この生む人数の数イメージという幻想の共有にある。
そして現在は1人でも生まなくても、結婚しなくても、と歯止めを失い拍車がかかってきた。
 ただ、その数のイメージを形成する要素は他にもある。
 子供を産むには、夫婦がその数字を産み育てる意思と、社会的にも当然という暗黙の了解がある数値が後押ししている必要がある。つまりどの家庭も3人以上は作るのが当然という了解だ。
 次に、安心して育てられる環境が不可欠だ。出産の数と、収入や将来の不安が結婚して出産する夫婦にとってどんなバランスとして斟酌されるか。体力、結婚後の子供の成長と自分の将来の年齢での不安や、教育費、自分たちの生活費や老後の資金と不安、お金はいくらあっても足りないし、はたして一生安瀬菜生活環境が保証されるか、子供達が親を養う時代は失われ、核家族化し、子供達はバラバラになる。そんな将来のさまざまな不安からもブレーキがかかる。そう計画性のある親たちばかりではない。
               *
 「少子化をのりこえたデンマーク」とは、湯沢雍彦氏の署名である。私たちは少子化の危機感や現象はとらえていても、それをどう克服するかで戸惑うことになる。方法論としては、子供が増えること、あるいは外国人を労働力の支えとして受け入れていくこと。せいぜい、思いつくのはこの二つに絞られる。ところが、デンマークはそれを乗り越えているというので興味津々で読みふけった。
 ただ、バラバラの核家族の夫婦は、とても危うい関係でもある。出会いも偶然で、二人の結婚や暮らしに幻想を持った男女が、性のエロスで惹かれたとしても、出生や家族構成や個性、性差や考えの食い違いや嗜好の違い、食い違いを見つけ始めると切りがないはずのことを、性のエロスという男女の出会いの幻想がすべてを都合良く覆い隠してしまう。そして、現実の共同生活の中で現れ始める違和感が、ばらばらのペアにさまざまな試練を加え始める。また、友人や刺激的な異性の出現は続くかもしれず、また出会いの時と変貌した相手を閉じこめて、ふたたび異性を求めても何の不思議もない。それは周囲に整っているから。そんな危うい夫婦が、ともすると家のイメージを喪失していたら子供も破綻の材料にすらなっていく可能性を持っている。
 そこで、個々バラバラの夫婦を社会や地域が、子育て支援にどう具体的にかかわるか。また、福祉のサポートやボランティア、共同参画と行政の参加が重要な鍵となることは想像できそうだ。

                                  つづく






お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

Last updated  2007年01月16日 23時00分09秒
コメント(0) | コメントを書く
[社会] カテゴリの最新記事



© Rakuten Group, Inc.
X