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ちぎり
宇宙から星々はどう誕生したかの理論は様々だが、イギリスのホーキング教授が考え出したビッグバン理論が主流となっている。しかし、その宇宙はなぜ爆発が起こせたのか。無から物質が誕生し爆発のエネルギーや物質の元をなぜ生み出し得たのか。疑問が無限に生じてしまう。 ある日本の学者たちの仮説では、物質の元がゲル状に融解し、その大海のような物質の滞留からちぎれるように物質の固まりが離れ、それらが球状に宇宙に浮遊し始めたというのだ。それが星の誕生だと。まるでシャボン玉が空中に放たれたように多数浮遊し始め、その星立ちがさらに別の球状の物質を産み落とすように、自身の成分を持った新たな子供を分離する。それはまるである力によって、ちぎれていくかのような光景がイメージされる。なぜ、宇宙が膨張しているのかは、さらに宇宙空間自体が球状で別の宇宙母体から、まるで子供がちぎれるように分離していると言うのかもしれない。物質の生成など、この理論も疑問だらけには違いない。 しかし、こうなると、考えることはますます面白くなってくる。 地球から星はちぎるようにして誕生したという。この水惑星「地球」上で誕生した生命はどうだろう。実は、地球上の成分を母体にして独自の生命をちぎれるように分離し、小宇宙として分離し、吸収し排泄を始め、再び自身からちぎれるように子供を分離して新たな物質を生成していく。ここで、私たちは宇宙の物質誕生のパターンに触れている気がする。新たな物質を誕生し、壊れつつも、生成を繰り返して増殖していく連鎖は、元の物質から、それらを元手にしながらちぎれるように分離し個体の小宇宙を再び作る。人も母親は子宮という小宇宙を体内に持ち、そこから別の小宇宙を分離して、新たな生命を誕生させる。 「契る」とは固く約束をする、将来を誓う、夫婦の交わりをするとった意味がある。徒の言葉の遊びに過ぎないが興味深い着想がこうして生まれてきた。 このちぎれるような分離の仕方に全宇宙の生成の形態と特徴がありそうだ。新たな生命は生成しては滅び、その過程でも誕生という拡張と増殖を続けて止まない。ちぎるとはちぎれて分離してしまうと共に、前の生命とも資源を共有しつつ、ある約束事で行動する。つまり、宇宙の謎を解こうとしたら、もっとも身近な人間自身の体の生成や細胞、成分の探求をヒントとして、生命潮流の謎から宇宙生成の遠大な時間と空間の謎も解けてきそうな気がする。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2007年05月17日 14時48分40秒
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