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平和主義を世界に主張した憲法第9条は、今までのいかなる国家にもなく、資本主義国家、社会主義国家や民族主義を掲げるどの国家にも存在しない、まさに人類究極の理想の憲法条項といえる。
それは、第二次世界大戦という、これまた人類史上最悪の自滅戦争ともいえる国家相互のつぶし合い戦争だった。ホロコーストを始め数百万単位の子供達や若者、さらにはお年寄り達までもが大量に殺害された人類皆殺しともいえる最悪の歴史的事件が起きた。原子爆弾という大量殺戮兵器が初めて使われてしまった忘れがたい負の歴史でもある。 あの時作られた憲法は、もう戦争はこれで終結しよう。二度と再び戦争はしないようにと決めようという反省がみんなの心にはあった。人類の強い平和への思いが込められていた憲法。その平和の祈願が込められ果実として、終戦以後大輪の花を開花させはずだった。すべての戦没者たちの願いが、生き残った人類の託すべき夢として受け継がれてくべき文言だったのだ。その意味を忘れ始めた次世代の政治家達は、再び再軍備と核兵器保有や大量破壊兵器の軍備競争から始まり、新たな兵器競争の冷戦が開始。世界各地で起きている紛争の火種を切っ掛けに、再び代理戦争や平和の名目での戦争が各地で起き始め、日本はその列強の論理に巻き込まれ、あの時の平和の祈願を共有したはずの世界平和主義の理念を踏みつけにして、再び大いなる反省を忘れ再軍備と戦争への道程を歩み始めている。 人間はほんとうに愚かな動物だ。平和の主導者として国連を中心に、世界平和実現のための努力をすべき憲法を持ちながら、馬鹿な政治家達が再び間違った道を選択してしまった。そのことを分からない国民は、流されるように彼らの意図通りに再び核軍備の道へと突き進んでいくだろう。食い止めるべき濁流を、いったい誰が止められるか。歴史はすでに傾き始めている。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2007年06月04日 15時04分42秒
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