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カテゴリ:政治
●質問
社会保険庁の納付記録不明約5000万件が問題となっていることについて、 まず国が実態調査して早急に解決に向けて動いて欲しい(埼玉県、男性) ●回答 (厚生労働副大臣 石田祝稔) 国民の皆様の老後にとって大切な年金につきまして、ご不安を与え、心よ りお詫びいたします。一刻も早く全ての方々が本来受け取ることができるは ずの額の年金を受け取れるように全力を尽くします。 約5000万件の年金が消えたわけではありません。皆様の年金記録をもう一 度確かめさせてください。 平成9年の基礎年金番号導入前は、転職や結婚を機に、加入する年金が変 更されることに伴い、年金記録が複数作られることがありました。 例えば、学校卒業後に就職し厚生年金に加入、結婚後に退職して国民年金 に加入、その後再就職して厚生年金に加入した方の年金記録については、お 一人の方の記録が、(1)最初の就職の際の厚生年金の記録、(2)結婚後 の国民年金の記録、(3)再就職の際の厚生年金の記録という3つの年金番 号で管理されたままになっている可能性があります。 このような基礎年金番号に結びついていない約5000万件の記録について、 未処理のまま放置し、万一にも「受給漏れ」が発生しては、年金制度に対す る国民の信頼が崩れてしまうと考えております。 そのため、社会保険庁では以下の取り組みに直ちに着手することとしてい ます。 ・約5000万件について、来年5月までに名寄せを確実に実施したうえで、 確認のためのお知らせを、年金を受給しておられる方々については、来 年8月までに、これから年金を受給される方々については、再来年3月 までに完了いたします。これと並行して、社会保険庁のマイクロフィル ムや市町村が保有する記録と社会保険庁のオンライン記録との突き合せ を計画的に実施し、進捗状況を半年ごとに公表します。 ・近く年金を受け取る資格を得る方には、58歳時点で行う通知の際に、加 入履歴をお知らせいたします。また、将来年金を受け取る若い方には、 毎年納付保険料と受け取り見込額をお知らせする「ねんきん定期便」で、 35歳および45歳時に加入履歴をお知らせいたします。 ・受給資格のない方、亡くなった受給者の遺族の方にも丁寧に対応させて いただきます。 年金記録の相談については、土曜日・日曜日を含めて24時間対応する電 話相談を実施するとともに、社会保険事務所による来訪相談については、平 日は毎日午後7時まで受け付けるとともに、休日は今月9日及び10日の土 日も受け付けるなど、相談体制を強化しております。 また、社会保険庁や市町村に記録がなく、ご本人にも領収書などの確かな 記録がない場合であっても、銀行通帳の出金記録、元雇用主の証言などをも とに、第三者委員会で判断していただくことにしています。この第三者委員 会は、今月中に設置することとしております。 さらに、外部有識者の検証委員会を置き、これまでの年金記録の管理・事 務処理に係る問題について、経緯、原因、責任の検証などを行います。 国民の皆様には大変ご心配をお掛けしておりますが、こうした取り組みを 全力を挙げて実施し、「国民の視点に立って」丁寧に対応してまいります。 厚生労働省・社会保険庁の対応につきましてご不満な点がございましたら、 遠慮なくお申しつけください。 編集部注)年金に関する電話相談は、ねんきんダイヤル:0570-05- 1165で受け付けているとともに、11日(月)からは年金記録 専用のフリーダイヤル:0120-657830でも受付いたしま す。 ※ 年金記録問題について(社会保険庁ホームページ) http://www.sia.go.jp/top/kaikaku/kiroku/index.htm お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2007年06月07日 14時38分38秒
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