作家の部屋　「ダルタニウスの苦悩」

　地方自治改革」や「地方独立分権」といった言葉が、いまや政治の主流になってきている。まさに国が「小さな政府」を実現し、地域が住民主導で活性化していく新たな地方分権時代をイメージした日本政治の再生プランだ。
　住民の生命、財産保護から、住民の生活保護へと主軸が変わり、景気・福祉・文化も、民意を反映した実用プランを、採算を考えて準備し推進する。民間企業では当たり前の経営管理方式を導入し、行財政の変革を自治体が実践する。その長が率先垂範のリーダーであり、その考えを職員が共有し、自治体運営に当たることが基本となる。現場に接した地方自治体が主導で地域を活性化する、また環境を改善し前進するPlan-D0-Checkを実行する。もはや中央集権的な国家官僚達の多くは不要になる。地方主導で国は補完的な役割を果たす。自治体は立法権を有し、形式論や既存法の準拠解釈ばかりの保守的な体質から脱して、時代に即した即効性のある法の立案、施行を実現していく。