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カテゴリ:政治
議員の職業が議会運営上どうても限定されていることを指摘しました。もっと職種を幅広くするためには、議会運営そのものを現状から大きく変えていく必要があります。その社会の枠組み作りがないと、現状では一般の人は立候補しにくいことも指摘しました。
さらに今回は、現状では地元地域の利益代表としての議員の役割が強いことを取り上げたいと思います。議員の役割は、地元の住環境あるいは生活環境を改善することだと考えられています。道路や下水や住民の要望を自治会代表として市に要求していく。まさに地域の利益を誘導する役割が議員の仕事となります。そのために、地域地盤という縄張りがあり、自治会やPTAの関係者が当選しやすくなっています。逆に議員として当選したければ自治会やPTAに関わることが第一条件で、その役職を担当することが当選を左右すしています。これが現状の日本の市町村議員の背景にあります。あるいは、それらの地盤を受け継ぐ後継者か親族のたぐいが当選していきます。 個人が市政改革に立ち上がり、ビジョンと構想力で立候補しても、住民が、その内容や人物を見極めようとする姿勢がなければ、立候補者は当選などできないのが現状です。自治会やPTAの後ろ盾がなければ、それらの組織力と対抗して自分の住んでいる地域を切り崩す「村八分」覚悟が伴い、それではとても当選はおぼつきません。これは、都市部と地方部といった地域性もありますが、まず支持票を固めることは不可能に近いでしょう。また、元々その地域性とは離れても党派の選挙民から得票できる党派議員も別にはいます。人物を見極め、行政改革プランや立候補マニフェストなどをよく判定し、もし自分が納得できる候補者がいなければ棄権はやむをえないと、選挙民が「投票の自由」を意識できれば、少なくとも現状の選挙は変わります。 来年には川越市長選が予定されています。候補者の選挙公約をよく確認した上で投票しないと、川越の行政改革は一向に進むことなく、税金負担が増すばかりで私たちの暮らしはいっこうに改善されることはないでしょう。市議会議員の選出も、誰かに頼まれたからとか、自治会長だからとかではなく、その人の選挙公約が自分の暮らしを守り、地域を良くすると思えるかどうか、住民として自分の考えをしっかり持って指示する、しないの判断ができることが、現状の政治を変えられる第一歩になるのは確かです。選挙民として自立し、「投票の自由」権を自覚し、脱しがらみ、脱派閥で望めば、世の中は少しはよくなります。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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