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カテゴリ:徒然日記
我が家のペット チビ(猫)との想い出
名前を呼ぶと、チビはしっかりとした目つきで私の顔を確認してから、ゆっくりとこちらに歩いて来るようになった。テレビのある居間で、ダラリと横になっているとき、強引にチビが腕枕できるように抱き寄せると、その行為が習慣となった。呼べば近くに来て、どこかしら自分の体を私に密着させて寝てくれる。そんなときチビの頭に耳を着けると柔らかな毛の感触と生きている温もりが伝わる。しかもゴロゴロと喉を鳴らしている。そんなとき、チビの喜びの感情が直接伝わる。嬉しくて心地よい一時をお互いに共有できていると感じる時だ。ペットからの癒しは、この気持ちの通い合いがあって、初めて膨らむ委ね合いではないか。人間とペットとの心の交流は、想いの交換を間違いなく含んでいる。 仕事柄、私の帰宅時間はだいたい夜9~10時。玄関ドアを開け、暗い部屋で荷物を置く。「チビ、ただいま!」と暗闇に声を掛ける。だいたいは丸くなって寝ている。たまに、玄関先で出迎えてくれる。チビの表情に変化は伺えないが、帰宅して出迎えてくれる相手がいるということは、家に戻る人間にとっては、この上なく喜びになる。それが日常化するすると、居ない方がかえって寂しい孤独感に襲われる。これは人間同士でも同じことがいえよう。 目が見えないときから育ててきたためもあり、自分の肉親は人間だと思いこんでいるに違いない。こちらが話しかけているときも、チビは猫語で自分なりに応えて来る。本人としては私と会話をしていると思っているはずだ。きっと、自分を人間だと信じ込んでいる。もし、君は猫で人間ではないのだよということが理解できたとき、もしかしてショックを受けるのだろうか。 あるときから、カリカリの固い餌を食べなくなった。缶詰か鰹節、煮干しか人間の食べたおかずの食べ残し。一度舌になじむと、味覚が極度に偏食。その種類しか食べずやがては、その種の中の一品のみに絞られてしまうほどの偏食。水ばかり飲むようになってきた。 チビを拾った場所は我が家の窓の下。だから、チビが死んだら拾った同じ場所に埋めてあげようと思っている。今までありがとう。君がいたから癒されてた。言いたくないけど、孤独になってしまったとき、君が心を慰めてくれていると知った。それ以来、僕にとって、君はかけがえのない大切な友でもあり、大好きなペットとなった。だから、君が死ぬと、また僕はひとりぼっちか。アイスを溶かした水が、一番気に入ったみたいで、今夢中で飲んでいる。その後ろ姿も、まもなく見られなくなると思うと、無性に愛しくなるよ。この姿をしっかり、僕の目に焼き付けておくね。 皮膚が水分をすっかり失ってきた。そのためか、けが立つようになってきた。撫でてあげると、僕の手にはやせ細ってきた君の体が直に伝わってくる。何か、食べてくれ二位と。 指にペースト状のえさを載せて、またいやがる口を無理矢理に開けて、口腔内の上部に塗るように付ける。それで食べてくれている。よし、とまた続ける。 仕事で家を空けると心配だ。少しでも食べさせないと、何も食べていないはず。 ほとんど我が家の外に出たことがないから、たまには外の景色を見せてあげようと、チビを抱いてドアの外に出た。散歩の犬が通り、トラックが轟音を上げて通る。チビは、たちまち驚いて僕の腕からとっさに逃げてしまった。といっても、初めての外の世界。まさか、どこへも行くまいと思ったのが大間違い。素早く我が家の裏の方へ、敷地を出て隣の家の庭に消えてしまった。 血液検査、尿検査の結果 H19.11.3 検査項目 検査結果 正常値 GLU 317 (69~146) 糖尿病、慢性膵臓炎、副腎機能障害 BNU 140 (17~40) 脱水、腎障害 心不全副腎皮質障害 CRE 5.9 (0.6~2.0) 腎障害 尿道閉塞 NH3 325 ( ~172) 肝障害 GPT 54 (29~84) 肝腫瘍 一度は食欲も回復し、元気になったと思えてきたが、年を越し2ヶ月ほど経過するうちに再び食欲が落ちて来始めた。本人は食欲はあるが、食べ物を前にすると減退する。空腹感は体内にたまる尿素とは別にもののようだ。ついもはいないテーブルの下に丸くなってうずくまるようになった。以前飼っていた雑種の犬が、体調が悪くなり始めてからは、いままでいたことのない場所に体を横たえたことを思い出した。一生懸命体を撫で、水分が失われて起毛している毛を寝かせてあげるようにと全体を撫でる。しかし、あまり気分がよくないのか避けたがるように私の腕からすり抜けて行くようになった。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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