ねずみのアナトール
教科書シリーズ第2弾です。小学校のときの物語で、私が一番好きだったのが「ねずみのアナトール」というお話でした。覚えている限りでストーリーを説明しますと、アナトールというネズミが、町の売れないチーズ工場に忍び込み、あまりにチーズがまずかったので「もうちょっと塩を足すように」とか「ここをこうしたほうがいい」みたいなことをメモでチーズに残した。それを工場の人が見つけてアドバイスに従い、チーズを作り直したら工場が大繁盛。(中略)そしてアナトールは工場の役員になった、という話だったような。中略の部分は大体想像がつくから書かなかったのではなく、実は正確に覚えていなかったんです。しかも中略以降の結末が、実は曖昧です。役員になったのかどうか定かではなく、そもそもネズミだという正体を工場の社長にばらしたのかどうかすら謎です。一応、この機会にと思ってネットで見てみたのですが、あらすじは書いてあってもさすがに結末までは書いてありませんからね(笑)。役員になったかどうかは…(←なら書くな)。それより、アナトールがなんで私が好きだったかというと、ネズミが工場のチーズをおいしくするというところがおもしろかったのと、「メモを残すアナトールって一体誰だ?!」という工場の社長の反応がおもしろかったからです。社長の名はデュバル。彼は自分の工場を繁盛させてくれたアナトールに会いたがります。しかしアナトールはネズミなので、正体を明かすのをかたくなに拒否します。この後の結末を覚えていないのが致命的ですが、確か正体を明かしてアナトールは役員になったような気が…。誰か覚えている人いたら教えてください。さて、なんで私が名前を挙げてまでデュバルさんのことを言いたかったかというと教科書にのっていたこの物語の挿絵のデュバルさんが結構印象的だったからです。そのため、よく友達をからかって「○○ちゃんはデュバルだ~!」とくだらないやりとりをしていた記憶があります。デュバル役は不運なものという認識があったのです。どんな絵かといわれて活字で表現するのは難しいのですが実際の人物で言うとアメリカのラムズフェルド国防長官の髪の毛がないバージョンって感じでした。メガネをかけていて、ちょっと頑固そうで。おかげでデュバルと聞くと、ちょっと笑ってしまう自分がいます。なぜそこまでデュバルがツボなのかはわかりませんが、なんかおかしくて。すみません、自分にしかわからないツボです…。まあアナトールの話自体は心温まるお話ですし、ユニークなので、ぜひ今でも教科書に載っているといいなあと思っています。絵本としても売っているようですので、本屋で見かけたら読んでみたい一品です。ねずみのアナトール