新国立劇場『コッペリア』鑑賞記
今日6月29日は新国立劇場に赴き、『コッペリア』を観てきました。主演はタマラ・ロホとホセ・カレーニョ。タマラ・ロホを初めて見たのは2005年に行われたスペイン出身ダンサーのパフォーマンスでした。そのときは『海賊』とコンテンポラリーを踊ったのですが、回転技のすごさに度肝を抜かれたことが強く印象に残っています。あれから4年経っていることや、先日放映された『マノン』での彼女を観たこともあって、スワニルダをどう演じるか非常に楽しみです。ホセ・カレーニョは何度か観ているのですが、いつ観たか覚えてません(汗)でも、しなやかでダイナミックな踊りがいつも観客を沸かせていました。また、新国立劇場『コッペリア』は前回の公演でも観ています。前回は思ったよりもローラン・プティのエスプリが出ていて、日本人にもやれるものなのだなぁ~と思った記憶があります。そんな期待を抱きつつ、新国立劇場へ行ってきました。・・・で、今回はどうだったかと言うと、ローラン・プティの世界・・・というよりタマラ・ロホの個性が強い印象でした。もちろん、タマラ・ロホはすばらしいのですが、プティの世界とは何かちぐはぐな感じがしてしまいました。過去にマルセイユバレエ団が来日したときのローラン・プティ自ら演じる『コッペリア』を観ているので、どうもそこをスタンダードに感じてる自分がいるようです。なので、それとの比較になってしまうんですね。過去のマルセイユバレエ団の『コッペリア』はプティのお膝元なので、そのエスプリを体現しているのはあたりまえ。そこと比べることがいけないのかもしれません。まぁ、こんな感じで複雑な面持ちで劇場を後にした私ですが、同行した生徒達は目を輝かせていました。生徒達にとってはイイ刺激です。うん、やっぱりいい物を観るっていいですね(^^)