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2006年03月30日
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カテゴリ:投資・調査関連
先週一週間、ニューヨークとシカゴに出張をしてきました。
今回の目的はマーケティングです。ざっくり言うと、運用資金を獲得しに行くこと。ファンドのないファンドマネジャーはなんでもないので、ファンドがないと始まらないわけです。

驚くのは、独立系の運用会社が米国では6000もあり、そのうち4000近くがNYにあります。今回、25社程度訪問しましたが、ほとんど1000億円超、兆円単位の運用残高を持っている会社も数多くあります。世界でもっとも金持ちの国だけありますが、独立系運用会社の数、運用残高、質においても日本を2桁以上凌駕しているように思いました。日本の独立系運用会社といっても、100億円以上運用している会社で、100社はないのではないでしょうか。おそらく本当に意味のある存在は20社程度かなと言う印象です。これは、制度の問題もあるし、日本のファンドマネジャーの独立精神が弱い(大金融機関で運用する選択は身分の上でも収入の上でも誇りの上でも悪くない)ということもあります。

重要なのは、多くの運用会社が存在すると、多くの価値観が存在し多くの運用手法が存在するので、株価が一方的に動きにくいということがあります。株式市場は多様な参加者により多様な価値観のぶつかり合いが生まれて初めてよい市場になるのです。周りの人が賢ければ賢いほど、インデックスに勝つことは難しくなりますが、一方でインデックスが非常に賢明なモノになります。神の見えざる手が働きやすくなるのです。参加者が増えれば増えるほど神の見えざる手が働きやすくなると言うのは、結局、人間の多様な価値観の集積こそが神なのだと思います。

日本は最近は個人投資家の比率が上昇し、彼らが様々な価値観で運用をし始めたので、市場全体では効率性が増してきましたが、それでも、独立系運用会社が少なすぎ、機関投資家の参加比率が少なすぎます。

米国では日本株に強気の投資家がまだ多く、また日本の状況をとても細かく知っています。質問で多かったのは、ライブドアショックのその後の見通し、賃金・労働単価、原材料費の上昇および金利の上昇など、今後コストアップ要因が増える中で、どのような銘柄選別をすべきか、というものでした。

米国では大きい企業グループの年金資産の運用助言に成功しました。出張費は十分にでたかなというところです。





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最終更新日  2006年03月31日 00時23分19秒
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