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☆ひとりぐらしの部屋へようこそ☆

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2021年06月17日
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カテゴリ:最近観た展覧会
部屋の、消防設備点検があり、立ち合うために休みを取りました。

朝イチの9時に来ていただけたので、終わったあとは自由に!!

平日なら空いているだろうと思い、美術館巡りをすることにしました。

まずは、金沢21世紀美術館。

●コレクション展1

■概要

日々の暮らしの中で、自分たちの力ではどうにもすることができないことがたくさんあります。
そうしたことに直面するとき、人々は特定の神仏や森羅万象に宿る神々に思いを告げたり、
自分自身の心に問いかけることで、自分だけでは到達することのできない果てしない宇宙に身を浸し、
その超越的な力をたよりに、日々の変わらない幸せを願いながら生活を営んできました。

私たちの暮らしに寄り添うように、昔も今も私たちの日々の近くには様々な祈りや宗教、内省的な営みがあります。
美術や音楽、そして踊りといった芸術の1つの源泉もこうした日々の営みのそばにありました。
見ることのできない世界を現前させる芸術は、人々を果てしない宇宙へと導くメディアとしての機能を担っていました。
そうした芸術の役割は、時代が変わっても私たちが日々の安寧を願い暮らし続ける限り、形を変えて現代美術にも表れているのではないでしょうか。
本展では、当館のコレクション作品を中心に「宗教」「祈り」「内省」をテーマに現代美術を読み解きます。
この展示を通じて、さまざまな「宗教」「祈り」「内省」の形から垣間見る世界中のあらゆる文化を見つめる機会を持つことで、
今日の美術に新たな視点を示すばかりでなく、そうした多様な宗教文化への理解を促す機会となることも期待します。

●特別展示 ダグ・エイケン: アイ・アム・イン・ユー

■概要

本展では、所蔵作品の中から当館初展示となるダグ・エイケン《アイ・アム・イン・ユー》を紹介します。
ダグ・エイケンは、映像、写真、彫刻、建築的介入からサウンド、インスタレーション、映画まで多岐にわたる作品を手掛けることで知られています。
本作品は、5つのスクリーンで構成された映像インスタレーション作品です。アメリカ郊外の日常的な風景の中で、
人間、自然、人工物、幾何学的な図形といったイメージが少女のささやく声や手拍子のリズム、ピアノの旋律に合わせて軽快に重なり、
見る者は幻覚のような映像の流れの中に引き込まれます。
物語に明確な輪郭がないまま断片化した映像が反復的に繰り返されるうちに、その捉えようのない流動状態の力と速度が身体的に経験され、
鑑賞者は映像と音の渦中を彷徨いながら作品を体感することになります。
ダグ・エイケンによる映像インスタレーションのダイナミズムを金沢21世紀美術館の大空間で体感していただける貴重な機会となるでしょう。

●アペルト14 原田裕規「Waiting for」

■概要

原田裕規(1989年生まれ)は、クリスチャン・ラッセンや心霊写真など、ある時代の視覚文化の中では確かな位置を占めているにもかかわらず、美術史の周縁にある存在を扱ってきました。
本展は、作家にとって2年ぶりの新シリーズ「Waiting for」を含む映像インスタレーションによって構成されます。

原田は、2017年より、不用品回収業者などによって回収された引き取り手のない写真を集めはじめました。
《One Million Seeings》(2019)では、作家自身が、それらを一枚一枚手に取り、見つめる様子が映し出されます。
誰かによってかつて見られ、そして見放され、いずれ記憶からも歴史からも消えていくであろうイメージに対して視線を投げかける行為は、24時間にもおよびます。
一方、新作の映像作品《Waiting for》では、オープンワールドゲームの製作に用いられるCGI(Computer-generated imagery)の技術による「100万年前/後の風景」が映し出されます。
完全に人工的につくられた世界には、地球に現存する全ての動物の名前を呼び続ける声が響きわたり、強い不在の感覚が呼び起こされるでしょう。

一見対照的な二作品ですが、いずれにも、膨大な情報と向き合い、それを身体化しようとする人間の姿が記録されています。
こうした行為を、作家は「Waiting(待つこと/待ちながら)」という言葉で表現しています。
かつてあった存在を見つめ、訪れるかもしれない何かを待つ。
それは、出来事の前と後に挟まれた空白の時間に身を委ねる行為と言えます。
本展は、人々が日々膨大な量の情報を手にすると同時に手放していく現代において、世界と向き合う一つの態度を示す機会となるはずです。





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最終更新日  2021年06月28日 12時58分15秒
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