カテゴリ:演劇・ミュージカル
3月17日(土)より全国37館で、シネマ歌舞伎第17弾『高野聖』が公開されます。 『天守物語』『海神別荘』と続いた「坂東玉三郎 泉鏡花 抄」を締めくくるのは『高野聖』。前2作とは異なり、シネマ歌舞伎のために昨年2月の博多座公演中、終演後の舞台で新たに撮影した映像と、効果的にロケーション素材を加えて編集した、まさに、"玉三郎版"の『高野聖』です。 そもそも『高野聖』という作品は、「囁きや呟きが十分伝わる世界」であることが望ましいという玉三郎の考えのもと、カメラが自由に人物に寄ったり、セリフの繊細なニュアンスが伝わるような撮り方で今回の作品がつくられました。それが、舞台とも映画とも異なる、シネマ歌舞伎の新たな形として登場する結果になりました。 「あの世界は小説でしか読めない。映画でやっても難しい世界」と玉三郎が言う『高野聖』の物語世界。特にヒルの森や、眠る僧に忍び寄る魑魅魍魎などの撮影が難しかったとのこと。舞台の小道具でもなく、リアルなロケ映像でもなく、その中間=小説でしか読めない世界が、どのような映像になっているのか、ぜひスクリーンでお確かめください。 歌舞伎人より お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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