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カテゴリ:スキー活動記録
近頃はすっかりパウダーフリークになったりぶ家。
今シーズンはBCも意識して、ビーコンやショベル等の装備を揃えてきました。 しかし、実際にそれらの用品については、昨年NGSAのレッスンの際に少しだけ教えて頂いただけだったので、いまひとつ実感に欠けるものでした。 そんな折『アルパインガイド ノマド』とパドルクラブの共催で、雪崩講習会が開催される事を知り、さっそくキョウコと参加してきました。 場所はサッポロテイネのハイランドエリア 9:30の集合時間に遅れることなく、受付終了 さっそくリフトで山に入り、講習用エリアに移動。 道中イイ感じにパウダーがあって、短いながらも久しぶりにヒザパウを堪能 スポットに着くと、板を外して講習開始。 講師は、ノマドの宮下岳夫氏です。 今回の受講者は16名と、結構な人数が参加されていました。 まずは、ビーコンの操作方法と入山前の動作チェックの実習。 次に雪崩のメカニズムを習った後、実際に弱層のチェック実習。 最初に、宮下先生がお手本を見せてくれます。 1)ひたすら掘る(今日は笹が見えるところまで掘りました) 2)断面を整えて、上から下に向かい指で押しつつ、雪の固い所にマークをつける 3)ショベルの幅程度の雪柱を残し、周りを切り出す 4)切り出した雪柱の上にショベルを起き、上から最初は軽く徐々に強く叩き、荘の断面に亀裂が入るのを確認する 何回目で亀裂が入るか? どの層に亀裂が入るかを確認し、現状の雪の状況を判断する。 その後、私達も実際にやってみました。 まあナニが大変って、最初に掘る作業が一苦労です 最初は軽い雪を景気良く掻き出せば良いのですが、深くなればなるほど雪の重みで圧縮された雪は固く重くなってますから、まあ大変 小さい女性だと、身の丈程度まで掘らないとダメでした。 私がマークした断面 縦の点々が、指で押さえた痕 その横のラインが、雪が固いと判断したラインです。 そしてショベルで叩きます。 軽く7回程度叩いた所で、上から30cm程度の段に亀裂。 15回目に、その下の段に亀裂が入りました。 だいたい、表面から40~50cm程度の深さに弱層がある事がわかりました。 まあ、これで実際どう滑るかの判断が難しいんですけどね。 毎度これほどの大掛かりなチェックは出来ないので、簡易なハンドテストの方法も習いました。 ここで、午前の部が終了。 昼食後、午後の部が開始です。 午後一番は、埋没体験 実際に雪崩にあって、雪に埋もれた事態を体験する内容。 さすがに時間的に全員はムリなので、希望者のみとなりました。 せっかくなので、私も体験。(カメラを預け忘れたので、写真は有りません) 窒息を防ぐために、顔の周辺には空間を作り、チューブで呼吸が出来るようにしてから埋められます。 70cm程雪を被せられ上から固められると、完全に体を動かすことは不可能です。 うつ伏せになった状態で埋められたのですが、背中というより全身が雪に圧迫されて、息を吸うだけでも肋骨近辺に痛みが走ります。 私の場合、ポケットに入れたデジカメや携帯が、わき腹や肋骨に当たって痛い思いをしました。 その後、上からプローブでいい様に突かれ、救出の際には足から引きずりだされました。 プローブは、手加減してもらったせいか痛くは無かったですが、もう少し強くてもウェアの上からなら、大丈夫そうです。 ただ、もし仰向けで埋められた状態で、顔を刺されたら怖いですけどね そして、実際の探索練習。 実際に雪に埋められたビーコンを探すわけですが、宮下先生からは 「距離が10mになるまでとにかく走って急いで電波を拾ってください」 との指示、しかし深雪のつぼ足状態は、とても走り辛く何度もコケそうになりました。 そうはいっても、最新のデジタルビーコンの性能は素晴らしく、初めて使う私達でも容易にビーコンの場所を突き止める事ができました。 最後に2班に分かれて、本格的な捜索実習 ビーコンを持った2名とビーコンを持たない1名を捜索すると言う課題でした。 1名リーダーを決めて、その指示に従い探索します。 まずは、少しでも助かる可能性が高い、ビーコンを持っている2名を優先的に捜索 一度探索練習をしているので、皆さん比較的早く発見しています。 ビーコンの無い1名は、遺留品が残っているとの前提の元、プローブを使って探索 横一列(プローブライン)に並んで、足元にプローブを刺しこみます。 なにも無ければ一歩進んで再度プローブを刺すという繰り返し。 プローブから伝わる感触が、地面なのかザックなのか、また違う物なのか... 非常に分かりづらいものでした。 とはいえ、各班とも無事に捜索は成功しました。 こういった内容で、講習は終了 本格的な雪崩講習会では数日に渡る長丁場もあり、発見後の救護や搬送についても行うことになりるそうです。 日本でも毎年何人かは、雪崩で命を落とされている人もいます。 ビーコンやプローブを使う様な事態に遭遇しない事が一番ですが、万が一わが身に降りかかってきた時に慌てないように、こういった実習を通して疑似体験した事は、とてもタメになりました。 雪山に興味のある方は、一度参加されてみては如何でしょうか? ふぅ~疲れた.... お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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