認めて、誉めて、愛してモード。
うちは壱男と弐女ちゃんを七田のお教室に通わせておきながら、私は七田式についててんで知識も興味もなかった。それもどうかと思って先週七田眞の講演会に出かけてみた。 これが実に良かった。七田のお教室に通うと、子供達は家庭での取り込みに追われる事になる。勿論家も例外ではなかった。でも講演を聴いて自分が間違っていたことがよーくわかった。 まず「子育てがうまくいっていないときは、親の愛情が伝わっていない証拠。」というのが心に響いた。ここで愛情を伝える方法として「8秒間の抱き締め」法を七田眞は薦める。子供を骨も折れよとばかりに強く8秒間抱き締めて、「○ちゃん、大好き。生まれてきてくれてありがとう。」と声に出して伝える。これで愛情が伝わると言う。 最近の私と壱男の関係は上向きで、私自身満足できてシアワセを感じる機会が増えた。でも2歳の弐女ちゃんとの関係は、反抗期もあって難しい局面が増えた。これを反抗期のせいに長らくしていたけど、私は壱男に掛かりっきりで、弐女ちゃんを随分と放ったらかしにしていたことにも気が着いた。きっと弐女ちゃんは寂しかったんだろう。そんなことを感じながら講演会のあと、弐女ちゃんをぐっと抱き締めた。 こんなことで愛情が伝わるの?!、なんて疑問もあるけど忙しい私はもう考えない。ただ実践あるのみ。I will just do it. 七田のレッスンの後、母親講座がある。ここでよく講師はこういった。「本来は子育ては楽しいものなのです。」と。講演会の前の私は「まさか~!?」と眉唾していた。でも講演会の後には「確かにそうかもしれない。」と、簡単に自分自身を翻してしまった。 七田のお教室は確かに、お勉強、暗唱の部分が多いけど、それは親の愛情が伝わって初めて成立するものだという。親の愛情が伝わった子供は、親の役に立ちたい、親の言うことを素直に聞きたい、親に喜んでもらいたい、と思うものだと言う。 そこで子供がお手伝いをしてくれたこと、素直に聞いてくれたこと、親が喜ばしかったこと、を子供の結果に関係なく認めて誉めてあげれば、子供はどんどん伸びるし、親との関係は良くなると言う。七田の家庭での取り組みはこうやって進めて行くものなのだ、というお話。 私は壱男の取り組みについては、随分とがんばってきたつもりだけど、ここで一挙に肩の荷が降りた。がんばってやる必要がなくなったのだ。というか、がんばってやること自体が間違っている。私と子供との関係の中で、子供が自分からやる気を出して来なければ意味がないことがわかったから。 最近近所の子供達が小さい子をいじめたりする場面で、大きい子の親たちが子供達をガミガミやるのを見聞きして、ガミガミの効用を疑いだしていた。やっぱりガミガミだけでは子供は育たないし、子供を導くことは出来ない。そういう思いに駆られていた時分だった。 認めて、誉めて、愛して、これが七田のお教室での3種の神器なんだけど、今回の講演でなるほどと思った。ここにガミガミは入っていないんだよね。認めて、誉めて、愛してっていうサイクルが廻り出すと、ここにガミガミは入って来る余地がなくなるんだよね。 子供を導くのも普通の話し方で導けるんだよね。いたずらややんちゃをして、子供を叱る必要があるときでも、日常で愛情が伝わっていれば、子供は必要以上に傷つかないなんだよね。 おととい壱男に私はこんな事を言った。「壱男ちゃんは居るだけでエライんだよね。なにかがんばらなくっちゃいけないワケじゃないんだよ。」と。たった1回だけ言ったんだけど、壱男はそれを記憶したのか、昨日の夜に弐女ちゃんに「壱男ちゃんは居るだけでエライんだよ。弐女ちゃんもそうだよ。」と言っていた。 本当にエライかどうかは別として、こういう認めて、誉めて、愛してモードの言葉を、ほんのちょっと言っただけなのに子供が記憶しているのには、正直びっくりした。きっと逆のモードの言葉も同様に記憶しちゃうんだろうと思った。 直感で子供を七田のお教室に入れた私だけど、なかなかいいじゃないの!、というシアワセを感じた。