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カテゴリ:カフェ感
むかし、雪印という巨大なブランドのミルクがありました。当時、同業大手メーカーの方から聞いた話。”努力していい牛乳をつくってブラインドテストを消費者の方々にしてもらったそうです。一つは自社新商品、もう一つは雪印の牛乳だったそうです。結果、7割のお客様から自社の新商品の方がおいしいと支持していただけた商品があったそうです。そして、念のためにもう一度試飲をしてもらったそうです。二回目の試飲では、メーカーのパッケージが見えるようになった状態だったそうです。
すると、今度は1回目とは逆に、7割のお客様は雪印の牛乳の方がおいしいとなったそうです。それだけ、当時の雪印は強かったそうです。 最近、テレビで食品を偽装した会社の方が、偽装をした理由は、”売り上げが下がり、利益を捻出するため偽装をはじめ、さらに売り上げが下がり続けたため、偽装が逆に増え続けたと言っていました。中国の古いことわざがあります。”おなかが減ったからといって、手や足の肉を食べているようなものだから、腹いっぱいになったときにはぼろぼろになっている”という状況でしょうか。どうして偽装した会社の方は、偽装して味が落ちたから売り上げが下がった。という単純な理由がわからなかったのでしょうか。 むかし雪印の問題が発生したとき、わたしの知り合いの大手メーカーの営業担当の方が言ってました。”雪印さんは業界トップとして代表して怒られたんですよ。”運”が悪かったんですよ”。。。この考え方が、その後もあとを絶たない偽装問題の根の深さを表しているような気がしますし、また、新興勢力の私たちの誕生する苗床でもあるような気がします。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2007.10.23 21:41:19
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