先月、コーヒーの販売金額がオープン以来最大となりました。以前、日記にも書きましたが、質を上げたとはいえ、値段も大きく上げた為、とても心配しておりました。勝因は、ミルクと砂糖にあったように思います。
私は、コーヒー好きです。だから、お客様に提供したコーヒーが一口も飲まれないうちから、ミルクと砂糖を入れられてしまう光景を見るのがいやでした。その考え方がずっと自分の中にあり、そのためコーヒー豆やコーヒーを淹れる機器は上等なものをこだわって使うのですが、ことミルクポーションや砂糖に関しては、味よりコスト意識が高くなり、とにかく安いものを求めておりました。そして、自身は、ブラックでいつも飲んでいるものだから、安く仕入れたミルクや砂糖は、テイスティングもしないでお客様に提供しておりました。今回、ふと”北風と太陽”の話を思い出し発想の転換を図りました。つまり、一口も飲まないうちからミルクと砂糖を淹れてしまうお客さんが多いのだから、ブラックでおいしいコーヒーではなく、ミルクと砂糖を入れてもおいしく飲めるコーヒーをつくろうと考えました。技術力でお客様の嗜好を変えようという、傲慢さに気づいたことが良かったのだと思います。肩の力を抜いてみると色々と見えてくるものがあるようです。
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Last updated
2007.12.05 21:17:46
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