|
カテゴリ:カフェ感
呉子と言う男がいた。孫子と並ぶ戦争の天才。
呉子は、戦場においては、一般の兵士と同じものを食べ、同じ場所で寝た。 あるとき戦いで傷ついた兵士の傷口の膿を、口で吸い出してあげた。 その話を聞いた、兵士の母親は、泣き出してしまう。 当然、呉子の行為に感動したためではない。 母親は言った。 ”うちの息子は。。。次に戦いが起きたら。。。死にます。 その後 母親の予言どおり、息子は、次の戦争で真っ先に敵陣に突入し死んでしまう。 そんな兵士ばかりの呉子の軍隊は、めちゃめちゃ強いので当然、戦争には勝つ。 徳を計算し、得を引き寄せたといったら言い過ぎだろうか。。。 呉子のその後 かれは、ある国で仕官し、その国の王様にかわいがられます。絶大な権力を得て 理想の国づくりにまい進します。 でも、後ろ盾となっていた王様は高齢で亡くなります。 しいたげられていた反呉子派の巻き返しがはじまる。 呉子は、取り囲まれます。 呉子は、とっさに王様のなきがらに覆いかぶさります。 取り囲まれた兵士たちが呉子に向かって、いっせいに弓を放ちます。 そこで、呉子は絶命します。 呉子の凄さはここから始まります。 放たれた矢は、呉子だけではなく、亡くなられた王様にも。。。 矢の刺さった王様の姿をみた、皇太子(次の王様)は激怒します。 矢を放った者たちは、一族全員処刑されます。 徳を逆手に取った男の最後は壮烈です。 ふと思う 戦略家の最後は、どうもすっきりしない場合が多い。 孫子、呉子、韓非子、最近だとまるまるファンドの方? プロ中のプロが。。。というセリフが。。。皮肉に聞こえる。 一句 みのるほど、こうべをたれる稲穂かな お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2008.02.28 01:57:12
コメント(0) | コメントを書く |