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カフェ感

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2008.03.05
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カテゴリ:カフェ感
天童には、オルゴール博物館があります。

そこには、世界三大ピアノの一つ、スタンウエイのリプロデューシングピアノがあります。

どれくらい、すごいピアノかと言うと、作られた当時の値段は、

だいたい新築の家2軒分ぐらいだったらしい。

このピアノは、今から100年以上前に作られたものです。

いわゆるオルゴールの理論で、音を奏でるピアノです。

紙のロールに穴があけられており、音程の高低、四つ強弱のレベル、

ペダリングの操作を、ロールに空けられた穴を通る空気の量によって演奏される方式です。

この方法で、演奏者の微妙なキータッチやテンポを

そのまま再現することができる自動ピアノなのだ。

これだけの優れものにもかかわらず、登場からわずか20年で消えてしまう。



原因は、発明王エジソン。

そう、彼が蓄音機を作ったのだった。

それを境に、ポケベルやワープロと同じストーリーとなる。

通路の出口付近には、蓄音機のコーナーもあり、

時を経て、その昔、録音されたエジソンの肉声を聞くことが出来る。

現在、音の記憶は、紙に穴を開けたものから、音楽信号のデジタル化へと変わった。

家二軒分の値段も、随分と安くなったものだ。


そして、ベートーヴェンのようなおもしろい人もいなくなった。

科学と人類の進歩は反比例だと言ったら皮肉だろうか






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Last updated  2008.03.06 00:55:18
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