|
カテゴリ:カフェ感
天童には、オルゴール博物館があります。
そこには、世界三大ピアノの一つ、スタンウエイのリプロデューシングピアノがあります。 どれくらい、すごいピアノかと言うと、作られた当時の値段は、 だいたい新築の家2軒分ぐらいだったらしい。 このピアノは、今から100年以上前に作られたものです。 いわゆるオルゴールの理論で、音を奏でるピアノです。 紙のロールに穴があけられており、音程の高低、四つ強弱のレベル、 ペダリングの操作を、ロールに空けられた穴を通る空気の量によって演奏される方式です。 この方法で、演奏者の微妙なキータッチやテンポを そのまま再現することができる自動ピアノなのだ。 これだけの優れものにもかかわらず、登場からわずか20年で消えてしまう。 原因は、発明王エジソン。 そう、彼が蓄音機を作ったのだった。 それを境に、ポケベルやワープロと同じストーリーとなる。 通路の出口付近には、蓄音機のコーナーもあり、 時を経て、その昔、録音されたエジソンの肉声を聞くことが出来る。 現在、音の記憶は、紙に穴を開けたものから、音楽信号のデジタル化へと変わった。 家二軒分の値段も、随分と安くなったものだ。 そして、ベートーヴェンのようなおもしろい人もいなくなった。 科学と人類の進歩は反比例だと言ったら皮肉だろうか お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
|