カフェ感

原田永幸さん

マックからマックへヘッドハンティングされた男。

現在、日本マクドナルドホールディングスの会長　兼　社長　兼　CEOとして

社員５０００名、アルバイト（マックではクルーと言う）１２万５千名を率いる男だ。

私は、シンクタンクや日本の外資にいらっしゃった方の本はあまり読まない。

小説としては、おもしろいが実戦ではあまり役に立たないから？

私は外科手術の話より、どちらかと言えば漢方のように内側から治療してゆく話が好きです。

最近のマックは行ったことはありませんが、とても元気らしい。

昔、マックでアイスコーヒーを買ったら、

最初からガムシロップが入っており甘くて閉口した。

しかし、いまは違う。

以前、アメリカの消費者の覆面調査で、マックのコーヒーは、味の点で、

私の愛するスターバックスの上になってしまったことがあった。

スタバの会長が記者会見でお詫びまでした。

そのコーヒーが先ごろ日本にも上陸した。価格は１００円。

日本の雑誌のコーヒー特集でも、ドトールやスタバを抑えて一位になっている記事を見た。


先日買った、原田さんの本のタイトルがすごい。

”とことんやれば必ず出来る”どこかで聞いた話だと思ったら、私が中学校の時の

熱血先生の口癖だった。

本の中身も外資の人とは思えない”姿勢”のあり方が中心。

以下のタイプは、原田さんが嫌いな人間だそうです。

１、１ミリのメンソールのタバコを吸う男。

２、スパゲティーをスプーンの上に乗せてフォークでくるくるする男。

３、ただ”はい”と答える社員。（指示をこなすだけの人）

４、失敗をしない社員。（なにも挑戦しないことの裏返し）

原田さんは、子供の頃は貧しかったそうです。

（本当に、輝いている経営者が子供の頃、貧しかったと言う話は多い。）

色々バイトをしたそうです。ある時、庭師のバイトをしていてお金持ちの家にいった時、

汗だくになってチェーンブロックで庭石を運んだり、泉水を掘ったりしたそうです。

１０時と３時に休憩があり親方と職人さんたちとお茶を飲みながら談笑していたそうです。

その時、ふと家の中を見ると、冷房のきいた部屋で音楽を聴きながら、

本を読む青年を見たそうです。”こんなリッチな生活してみたなあ”と思ったそうです。

そんな原田さんが、高校に入学した時、祖父からお祝いに買ってもらった

新品の自転車を盗まれたそうです。買ってもらって１週間で盗まれてしまい

相当ショックを受けたそうです。後日、盗んだ少年は捕まり、原田さんは、盗んだ少年と

警察で対面します。その少年を前にして、原田さんは、また怒りがこみ上げてきたそうです。

その気持ちを察したように、刑事さんが”殴っていいよ”と言ってくれたそうです。

そして、原田さんが、その少年に殴りかかろうとしたとき、


”この子がどうしてあなたの自転車を盗んだのか、その気持ちを思いやりなさい。

好きで盗んだわけではない。ほしくても自転車が買えない。

そのつらさが理解できなくてどうするの”　とおふくろに一喝されたそうです。

原田さんが、思いとどまって黙っていると、

おふくろはその少年にようかんを差し出し、私（原田さん）の無礼を詫びたそうです。

昨今、モンスターペアレントという現象が横行しているなか、この話は新鮮だ。

偉大な母親の存在は、のちに偉大な経営者を産み育てた。