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カテゴリ:カフェ感
リッカーミシンという会社が昔ありました。
一時は、日本のミシンのトップシェアを取った会社です。 創業者が平木信二さんです。 彼が、社員1000名の前で話した言葉です。 ”わたしはミシンが作れません。みなさんの方がミシンを作らせたら上手です。 また、ミシンを君らより多く売ることは出来ません。 ミシンを売らしたら君らの方が私より上です。 あるいは経理にしても、掃除にしても同じことが言えるでしょう。 君らと勝負したら負けることばかりです。じゃあ、なぜ私がここにおるのか。 なぜ、こうして君らの前で偉そうにものを言っておるのかと言えば、 それは、社長をやらせたら私がナンバーワンだからです。 私が社長をやっている間は君らを路頭に迷わせるようなことはせえへん。 それだけは、自信があります。”といったそうだ。 リッカーミシンは、その後、2代目社長の代に、多角化としてホテル事業に乗り出し それが、本業を圧迫し倒産する。 一時は1000名を越える従業員を抱えた大会社でも、100年続かないのだ。 会社経営は、大きくなればなるほど難しくなると言う。 むかし、ある社長さんが 会社の経営を車の運転にたとえて話してくださった。 ”軽自動車は、危ないと思ってからハンドルを切っても間に合う。 しかし、大型トレーラーはそうは行かない。 危ないと思った時には、もう遅い。曲がりはじまるまで時間がかかるし、 最後尾が曲がり終わるまでに、また長い時間がかかる。 もう取り返しのつかないことになってしまう。 だから、危ないと思う前の兆し(きざし)の段階が重要だ。”と言う その特殊な能力を維持し続けることは、とても重いことだという。 以前の日記にも書いたが、トリンプのユーモアのある社長さんも、 社長なった後の写真を見ると髪の毛が、すべて白髪にかわっていた。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2008.04.30 06:10:17
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