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カテゴリ:カフェ感
首相の福田さんが、消費者庁をつくりたいとのニュースが流れていた。
わたしが、山形に来る、きっかけとなった会社がある。 その会社は、ラスクというお菓子を作っている会社だ。 そのラスクを日本一販売する会社でもある。 名前は、”シベール”という。 熊谷社長が一代で築き上げた会社です。 たたみ2~3畳の小さなお菓子屋さんからスタートし、 初年度は、年商300万円ちょっとだったそうです。(注)月商ではございません。 一人でケーキを作り、一人で販売していたそうだ。 現在は、ジャスダックに上場を果たし、年商はもうすぐ50億円に手が届く所まで来ている。 わたしの山形での最初の仕事は、そのシベールさんのカフェのリニューアルの仕事だった。 熊谷社長は、絶対に口にしない単語がある。 それは、”消費者”という単語だ。 彼は、かならず”消費者”という単語を発しているものを見つけると、 メチャメチャ怒った。 ”お客様が買い物をして下さるから、わたし達は給料がもらえるのだ!” ”そのお客様に対して消費者などと、思いあがりだ!” シベールに昔からいらっしゃる先輩に聞いた話。 山形で、本格的な洋菓子店を最初に始めたのは、シベールの熊谷社長だそうです。 当時の熊谷社長のパティシエとしての技術力は、とても貧弱だったそうだ。 その為、”彼(熊谷社長)がやれるのなら、俺だって出来る。”と その後、山形には、ずいぶんたくさんの洋菓子店が出来たそうだ。 実際、わたしが熊谷社長に直接聞いた話のなかにも、 むかし、銀行に融資の話をさせてもらいに言ったとき、 お前のところのケーキより、(今は無くなってしまっている)ケーキ屋の方がおいしいから 融資は出来ない。と断られたそうです。 では、なぜ、その後、山形はおろか、東北随一のお菓子屋にまで、 成長することが出来たのか。 それは、彼が、”消費者”という単語を使わなかったからだと、わたしは思う。 はたして、消費者という単語を平気で使っている方々が、 本当に、国民のためを思っての政策など、 作ることが、出来るものなのだろうか。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2008.05.22 09:12:39
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