|
カテゴリ:カフェ感
養老先生の本に面白いことが書いてあった。 仕事とは、本来”預かり物”なのだという。 能力主義、業績主義には限界がある。徹底させてゆくと、その考え方は行き詰まる。 ”仕事は自分のためにやっている”という考え方が能力主義、業績主義の根底にある。 ”自分に能力があるから、会社の業績を伸ばせた。” ”会社の業績が伸びたのだから、自分が偉くなるのは当然だ。”という考え方です。 この考え方には、まず”自分”が先にあります。 そのせいで世のため、人のためという気持ちが希薄になる。 しかし、仕事というものは世の中からの”預かり物”だと考えたらどうだろうか。 道を歩いていたら穴が開いていた。危ないから埋める。たまたま自分が出くわした穴、 それを埋めることが仕事なのだ。 養老さんは言う。 天皇陛下の仕事が”預かり物”の代表例だ。 あんなに大変な仕事はありません。自分で選ぶことも出来なければ抜けることもできません。 オフもありません。”今週末は天皇を休業します。”などと言ったら大変なことに なってしまう。皇室典範改正の議論なども、本来、天皇家のことは天皇家で決めればいい と思う。他人が、他人の家庭の跡継ぎの話に口を挟むのは趣味が悪いと思う。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2008.05.26 16:20:57
コメント(0) | コメントを書く |