カフェ感

福井県の福井洋傘という会社の傘だ。

コンビニなら、１本１００円ぐらいのビニール傘が手に入る。

そんなか福井洋傘の傘は、一本あたり一番安いもので３万円以上はする。

この傘を買うには、注文してから最低でも２ヶ月は待つ。

３ヶ月ぐらい待たされることもあるという。

その名も、”ヌレンザ”という傘だ。私は”スザンヌ”と見間違えました。

福井弁で、”ぬれないよ”という意味らしい。

もともと、福井の商工会議所が運営する、苦情、クレーム博覧会に寄せられた

お客様の声”水滴が付いた傘を持って混雑した電車に乗ると服が汚れる。”

というクレームが開発のキッカケとなったそうだ。

撥水性の高い高密度ポリエステル生地を使い、一振りすれば

水滴がほとんど落ちてしまい、乾いた状態になる傘を開発した。

私も一着だけ、アロマティックポリアミド繊維のジャケットを持っているが、

４００度の熱でも燃えないし、刃物もほとんど通さない、水もはじくので

治安の悪い国に行くときには、必需品でした。

いまや、日本も治安が悪くなってきたので、刃物を通さない軽くて丈夫なベストを作れば

売れるのではと、ふと思いました。

話を戻すと、その傘が、世界企業トヨタ自動車の知るところとなり、

レクサスを買った人へのグッズに採用され、一気に知名度が広がった。

いまも、クレームを受けながらこの会社は進化し続けているという。

ためしにグーグルで検索して見たら、たしかに１本４万以上もする傘を買った人の

お叱りの言葉がブログが出ていた。

橋本社長は言う。

”クレームは、ニーズだ。”

私は思う。

”クレームはこわい”