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カテゴリ:カフェ感
タイトルの名前は、実際に福島県にある図書館の名前です。 福島県に矢祭町という小さな町があります。 平成の大合併で、日本国政府に逆らって、 この町は、”郷土を守るために市町村合併をしない。”と宣言した町です。 この町には、図書館がありませんでした。また本屋さんもありませんでした。 そのため、町は図書館を作ることを考えます。 見積もりを取ったら10億円かかると言われました。 しかし、日本国政府に反旗を翻し、予算を削られてしまった町には、とてもそんなお金は ありませんでした。1億円が町に出せる精一杯の金額だったのです。 図書館は、町の古い武道館を利用することになりました。 ただ、そのまま使えるはずもなく、大改装が必要でした。 結局、改装費用だけで1億円の予算を使い切ってしまいました。 そこで、町は本の寄贈を全国に呼びかけました。 しかも、寄贈にかかる送料も、寄贈者側で負担してほしいという、 けっこう無茶なお願いでした。 さすがに町の人たちも、”ずうずうしいお願いではないか。。。”という不安の声も あがったそうです。 また他の自治体から、”非常識な話だ”との批判の電話を受けることもあったといいます。 しかし、心配は杞憂に終わりました。 その後、全国から寄付の申し出が殺到しました。 なかには、たくさんの本を車に積んでわざわざ遠くから運んできてくれた人も いらっしゃいました。また、若くして亡くなった息子の形見の本を寄付してくれた人も いたそうです。 そして、寄付された本の多くに、町の改革を応援するメッセージが 添えられていたそうです。 今、この町の小さな図書館は、学校帰りのちびっこや、おじいちゃんおばあちゃんの かけがえのない図書館となっているようです。 有名な日本人ではないけれども、多くのかっこいい日本人がまだまだたくさんおります。 さすがは、日本人です。 矢祭もったいない図書館からのありがとうメールです。 ご覧ください↓ 40万冊のご寄贈を頂きありがとうございました。 全国の皆様に心から感謝申し上げます。 昨年7月から全国の皆様に蔵書のご寄贈をお願いしておりましたが、本年6月現在で40万 冊のご寄贈を頂きました。 北は北海道から南は沖縄まで、矢祭町にご支援を頂きましたこと、厚く御礼申し上げます。 お蔭様で「矢祭もったいない図書館」は連日、大勢の人々で賑わっております。子ども達は 学校が終わると「もったいない図書館」で読書に励み、大きな夢を膨らませております。 又、「若い日には働くことが精一杯だった」と、老眼鏡を新調して「もったいない図書館」 に通う高齢者の姿もあります。 現在も全国の皆様から、心のこもった本のご寄贈申し込みを頂いておりますが、既に目標でありました40万冊を頂き、収納致します図書館及び閉架書庫が限界に達しましたので、ここで蔵書の寄贈につきましてはご辞退申し上げたいと存じます。 今後、全国各地で「図書館をつくりたい」或いは「図書がほしい」という自治体にお手伝いしていきたいと思っております。まだまだ図書館をつくりたいと考えている自治体は沢山ありますので、是非全国の皆様のご支援をお願い致します。 矢祭もったいない図書館では、全国の何方様でも図書のご利用が頂けます。どうぞ、お時間がありましたら「矢祭もったいない図書館」に、おいで下さいますようお待ちしております。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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