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カテゴリ:松下幸之助
私は、運良く様々な会社で学ぶことが出来た。
中堅、大手、ベンチャー、老舗。 すべて、企業に共通して言えることは、 ”社長”で決まる。 創業以上に、一番難しいのは、 ベンチャーから大手にギアをチェンジする時ではないだろうか。 グッドウイル、英会話学校のNOVA、ライブドア。。。 松下幸之助は言う。 小規模の会社であれば、みずから率先垂範し、 部下に”ああせい、こうせい”と命令しつつみんなを使って、だいたい成果が出る。 しかし、これが千人くらいの会社になると。。。 そういう姿(ああせい、こうせい)は、好ましくない。 形や表現はいろいろあるだろうが、 ”こうしてください。””ああしてください”というような心持がなければいけない。 でないと、すべての人に、よりよく働いてもらうことはできない。 そして、1万人、 2万人の規模の会社になると。。。 ”どうぞ頼みます。””お願いいたします。”という心持になる。 さらに、5万人、10万人となると。。。 ”これはもう、”手を合わせて拝む”という気持ちがなければ とても部下を生かしつつ、 よりよく働いてもらうことはできないと思うのです。 そのような心根をもっているならば、 同じ言動であったとしても、その言動の響きは違ったものになりますから、 部下の人々は、その響きを汲み取って、多少無理と思われるような命令であっても、 それぞれ得心して働いてもらうことができるのではないかと思うのです。 孔子が、弟子とある国に行った時の話。 その国の王様は、とても優秀だった。 孔子の弟子が質問する。 ”この国は、いづれ天下の覇者となるのではないでしょうか?” 孔子は答える。 ”いや、いづれ、近いうちに滅ぶことになるだろう。” 孔子は続けていう。 ”賢人とは、ふつう自分の周りに、”00さん”と呼び捨てに出来ないような、 頭の上がらない、難しい人物を一人、二人、側近として置いておくものだ。 それが、どうだ。彼の周囲には、意見のできるような側近は一人もいなかっただろう。” やがて、孔子の予言どおり、その国はしばらくして滅んだ。 良薬、口に苦し、されど、病に、利あり。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2008.09.04 11:25:08
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