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カテゴリ:会社を創った男たち
日本で始めて、”がん保険”を売り出した会社。 それが、アメリカンファミリー生命です。 仕掛け人は、大竹美喜(おおたけよしき)。 彼の経歴は面白い。 もともと、彼は元自治大臣の代議士秘書だった。 しかし、 まじかで、あまりにも政治の腐敗と堕落ぶりを見てショックを受け3年でやめてしまう。 もともと 大竹のボスの代議士は、社会保険制度が専門分野だったこともあり、 大竹は、AIU保険会社の完全歩合制セールスマンへ転職する。 そして、彼は、瞬く間にトップセールスマンになる。 大竹は言う。 ”保険を売ろうと思って仕事をしていたら、トップには立てなかった。” この言葉は、謙遜ではなく事実だと思う。 かれが、営業成績トップを取ることの出来た手法とは。。。 まず、ほかのセールスマンとは、仕事へのアプローチがまるで違った。 彼は、まず ”困っている人を探した。” そして、 ”顧客のニーズを徹底的に調べ上げ、それに合致したオリジナル商品を開発すればいい” という発想方法だった。 たとえば、一つ例をあげると。。。 電力会社の電気工事を請け負っている、作業員さんたちの為の保険。 電気工事は、感電や転落という危険を伴う仕事。 当然、それに従事している人たちは、保険に入りたいと願っている。 しかし、当時、そんな危険の高い職業の方々をカバーする保険は、 どこにもなかった。 ”入りたいのに、入れない。” もともと AIU生命は、自動車保険と傷害保険で伸びてきた会社だった。 その為、リスクの高い分野の傷害保険は、 ”得意中の得意”だった。 大竹は、さっそく会社に掛け合って、保険を作ってしまう! そして、その保険を持って工事会社に伺うと。。。 先方さんからは。。。 ”すごい、こんな保険を待っていたんだよ!” と大変感謝された。 そして、そのうわさを聞きつけた、全国の工事会社から申し込みが殺到。 お客様のほうから入りたいという連絡が続々やってきた。 隣の同僚が、電話セールス、訪問セールスで販売に苦労しているなか。。。 大竹のデスクの電話だけは、 さながら、受付専用電話のようだった。 お客様に感謝されながら、トップセールスマンになり、会社にも感謝された男。 それが、大竹美喜だった。 もし、大竹が政治に嫌気をささなかったなら。。。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2008.10.25 09:34:55
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